マーくん 完投勝利も「あんなクソボールでは何の価値もない」

[ 2011年8月20日 16:56 ]

ピンチを背負いながらも完投で12勝目を挙げ、星野監督(左)に手荒く迎えられる楽天の田中

パ・リーグ 楽天2―1ソフトバンク

(8月20日 ヤフードーム)
 最後は女房役の嶋に「ごめんなさい」と謝った。完封まであと1人の場面から、1点を許し、さらに満塁。一転してサヨナラ負けのピンチをなんとか逃げ切ったが、田中は全く納得していなかった。

 「最後はグダグダしたピッチングになった。引っかかっている」とヒーローインタビューでは終始笑顔はなし。最終回にこの日最速の155キロを計測したが「あんなクソボールでは何の価値もない」と言い切ると、口を真一文字に結んだ。

 エース対決に気合が入っていた。「杉内さん相手に勝ちたかった」。防御率1・51の右腕と1・69の左腕の投げ合いで、先に点をやるわけにはいかない。その強い気持ちが、杉内との投げ合いに勝てた最大の要因だったが、すっきりしない終わり方に「1週間後もに今度はKスタで同じ対戦がある」と今度こそ、納得のいく投球を見せると自らに言い聞かせていた。

 ▼星野監督(両先発の投げ合いに)「久しぶりにときめいたよ」

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