日大三 監督が目指す「10―0の野球」実現 打撃練習は奪い合い

[ 2011年8月20日 12:20 ]

10年ぶり2度目の優勝を果たし、ナインに胴上げされる日大三・小倉監督

第93回全国高校野球選手権 決勝 日大三11―0光星学院

(8月20日 甲子園)
 日大三の小倉監督が目指す「10―0の野球」で2度目の大旗を手にした。

 あの「やまびこ打線」で話題をさらった、82年の池田(徳島)をはじめ、史上4校目の6試合連続の2ケタ安打での優勝。小倉監督の「強くひっぱたけ」のバッティングを実践した結果だった。

 日大三の寮とドア1つで行き来できる室内練習場に設置された打撃マシンは3台。朝晩の自主トレの時間帯には、ジャンケンで奪い合いするほど。今大会の総得点61点、1試合平均10点以上というのもうなずける結果だった。

 小倉監督は「こんなに幸せな監督はいない。大量点を取って(失点は)0点。これが一番いい野球だと自分は思う」と目を細めた。

 ▼小倉監督の話 本当にうれしい。自分が一番プレッシャーを感じていたかな。甘いボールを打てと言っていたが、しっかりやってくれた。日大三高の監督をして、ここで2回優勝させてもらってこんな幸せな男はいない。被災地の方々に勇気を与えられるようないい野球をしようと選手たちがやってくれた。

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2011年8月20日のニュース