「ジャイアン」赤川初勝利!バカボンの仇討った

[ 2011年8月19日 06:00 ]

<ヤ・横>5回2/3を4安打無失点に抑えプロ初勝利を挙げた赤川

セ・リーグ ヤクルト2―0横浜

(8月18日 神宮)
 アニメの枠を超え、バカボンの仇(かたき)をジャイアンが討った。お立ち台では苦悩の日々が脳裏に浮かんだ。5回2/3を4安打無失点。プロ初勝利を挙げた3年目のヤクルト・赤川は「フォームで悩んだ1年もあったけど、ここに立ててるのは幸せです!」と声を張り上げた。

 初回1死三塁、2回2死満塁を切り抜けると乗った。今季2度目の先発で「ロングリリーフだと思って腕を振った」と5四死球を与えながらも7奪三振。今季から投げ始めたツーシーム、スライダーを織り交ぜ、打ち損じを誘った。「内容は良くなかったけど、粘り強く投げることができた」と喜んだ。

 宮崎商から08年にドラフト1位でヤクルト入団。だが、過去2年はフォームで試行錯誤し、ともに1試合の登板に終わった。転機は2年連続で、同じ左腕の和田(ソフトバンク)とともに行った自主トレ。今年1月に鹿児島の鹿屋体大でフォーム解析を行い、上半身だけで投げている悪癖に気づいた。開幕後も納得いくボールは投げられなかったが、7月9日のイースタン・リーグ、巨人戦(ジャイアンツ球場)での3安打完封で「やっと下半身主導で投げることができた」。1軍昇格後、中継ぎ登板した8試合で計14回2/3を1失点で先発チャンスを得た。昨年は140キロにも達しなかった直球が、この日は144キロをマークした。

 1メートル84、92キロの体格と、愛くるしい顔立ちもあり、入団後についた愛称は人気アニメ「ドラえもん」に登場する「ジャイアン」。前日の同戦ではバカボン似のルーキー・七条が1回持たずに8失点でKOされたが、その横浜打線を21歳の左腕がねじ伏せた。

 2位・巨人とのゲーム差を6とした小川監督も「制球の課題はあるけど、よく投げてくれた」と称賛。同じ高卒ドラフト1位の村中、増渕、由規に続き、また一人ヒーローが誕生した。

 ▽ジャイアン 藤子・F・不二雄の国民的人気漫画「ドラえもん」に登場するキャラクター。本名は「剛田武」。ガキ大将だが、親分肌で友情に厚い面もあり「心の友よ!」が口癖。歌うことが大好きも、破壊力満点な猛烈な音痴でもある。母ちゃんが大の苦手。

 ▼ヤクルト・荒木チーフ兼投手コーチ そこそこのイニングを投げてくれればと思っていたので、5回まで投げてくれるとは思わなかった。無駄な四球が減ったね。

 ▼ヤクルト・川本 制球にばらつきはあったけど、よく腕を振っていた。

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