習志野あと一本…8強敗退も貫いた全員野球

[ 2011年8月19日 06:00 ]

<習志野・日大三>うなだれて甲子園を後にする習志野ナイン

第93回全国高校選手権大会準々決勝 習志野0―5日大三

(8月18日 甲子園)
 習志野は鍛え上げた堅守と走塁で、日大三に食らいついた。5回2死一、二塁の場面では大飛球を左翼・福山がフェンスに激突しながらスーパーキャッチ。守備は無失策。足でも相手エース・吉永を3盗塁などで揺さぶり続け、全員野球を貫いた。

 ただ、打線にあと1本が出なかった。好機を生かせず、8残塁。5月の関東大会準決勝では9―1と圧勝した相手に無念の零封負け。全国制覇した1975年以来の4強入りはかなわなかった。小林徹監督は「相手が上だった」と完敗を認めたが、「ベスト8でうちだけが公立校。出すべきことを全て出した。そのご褒美がこの結果」と選手を称えることも忘れなかった。

 先発した左腕・在原はまだ2年生。3回戦の金沢(石川)戦ではプロ注目の釜田にも投げ勝った。この日も2回に3点を失ったが、強力打線を相手に長打は1本も許さなかった。宮内主将は「在原に頼りっぱなしだった」と援護できなかったことに涙を拭った。在原は「投手は0点に抑えないと。センバツで甲子園に戻ってくる」と成長を約束した。

 ▼習志野・松山(1年生4番は2打席で交代)期待に応えたかったが、チームの足を引っ張った。自分の仕事ができなくて悔しい。

 ▼ヤクルト・小川監督(習志野OB、75年夏の優勝投手)残念だったけど、よく頑張ってくれた。いい試合だった。チャンスはつくったけど、向こう(日大三)のピッチャーもコントロールがよかった。

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