通算30勝 日大三・小倉監督「ゲッツーになったら監督が悪いと思ってろ」

[ 2011年8月18日 13:47 ]

日大三―習志野 9回表日大三2死二、三塁、畔上が左中間へ2点二塁打を放つ。捕手皆川

第93回全国高校野球選手権 準々決勝 日大三5―0習志野

(8月18日 甲子園)
 開き直りが先制点の導火線となった。

 2回、日大三は無死一塁で6番菅沼にバントを命じたが投ゴロになり失敗。チャンスがしぼんだかにみえたが、ここで小倉監督は7番鈴木に「思い切って行け。ライナーでゲッツーになっても仕方がない。監督が悪いと思ってろ」と言って、ヒットエンドランのサインを出した。

 気持ちが楽になった鈴木は右前打。一塁走者は三塁に達し、8番吉永の三ゴロで野選を誘い先制点を奪い、1番清水の2点タイムリーにつなげた。

 9回の好機でも甲子園で当たりが止まっている4番畔上に「いいチャンスをくれたぞ。打つしかないだろ」と笑顔で送り出して、ダメ押しの2点二塁打を呼んだ。

 初回に習志野のスクイズを阻止した場面を「運が良かった」と笑顔で答えた小倉監督だったが、これで甲子園通算30勝。笑顔の下の大胆さで10年ぶりの全国制覇を狙う。

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2011年8月18日のニュース