作新学院 強気の9回逆転 ぶれない指揮官「バントなんかしないからな」

[ 2011年8月18日 10:45 ]

智弁学園―作新学院 9回表作新学院1死二、三塁、内藤が決勝の右犠飛を放つ。投手青山

第93回全国高校野球選手権 準々決勝 作新学院7―6智弁学園

(8月18日 甲子園)
 「どんどん打ってくぞ。バントなんかしないからな」。28歳の青年監督、作新学院・小針監督はどこまでも強気だった。
 
 1点ビハインドの9回、先頭打者が出塁し、送りバントで同点を狙うケースにも小針監督は2番板崎に出した指示は「初球から行け」。ぶれない指揮官だからこそ、選手も迷いはない。初球は空振りも4球目のストレートを右前打。これで流れは完全に作新学院に傾いた。

 同点打の3番佐藤、逆転犠飛の5番内藤の2人、凡退した4番飯野も見逃しのストライクは1球もなし。4回から8回まで1安打投球だった智弁学園のエース青山はマウンドで恐ろしさすら感じていたに違いない。

 逆転のホームを踏んだ主将の板崎は「OB方々が作ってくれたすごい歴史に、僕たちも新しい歴史のページを作れて嬉しい」。49年ぶりの全国制覇まであと2つ。勢いが止まらない作新学院だ。

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2011年8月18日のニュース