内川“小久保と共に”逆転2ラン!「狙い打ちの会心打」

[ 2011年8月17日 06:00 ]

<ソ・オ>5回2死一塁、小久保のグローブで2ラン本塁打を放つ内川

パ・リーグ ソフトバンク4-3オリックス

(8月16日 ヤフーD)
 まさに職人芸だ。1点を追う5回2死一塁でソフトバンクの内川が芸術的な逆転2ランをぶち込んだ。

 オリックスの先発・金子千の140キロ内角シュートを左翼席へ運ぶ今季8本目の一撃を「完璧でしたね。ばっちり狙い打ちの会心打です。一振りで流れを変えてやろうと思っていた。練習でもないくらい、うまく打てた」と自画自賛した。

 初回1死二塁の第1打席は同じシュートで遊ゴロに抑えられていた。中途半端にバットを出したことを反省。打撃フォームを崩すため普段はインコースを意識した打撃はしないが、5回の打席は1打席限定でシュート1本に狙いを絞った。払うようにバットを出し、その場でクルッと腰を回転。技ありの一打で試合をひっくり返した。

 左第9肋骨骨折で登録抹消中の小久保から譲り受けた打撃グローブでの劇砲。本塁打を打った瞬間に右手を突き上げて「小久保さんに見てもらう意味でも高々と手を上げました」と内川。珍しく派手なガッツポーズには感謝の思いが込められていた。6月19日の横浜戦(横浜)以来となる右翼の守備にも就き「試合に出ないことがチームに迷惑をかけると身に染みて分かったから」と残りシーズンは攻守でチームを引っ張ると宣言。「あの一発でね。良かった」と秋山監督も内川の活躍に目を細めた。2位・日本ハムとのゲーム差は3・5。完全復調した3番・内川のバットが、その差をさらに広げる。

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2011年8月17日のニュース