松井 正力さんに手向け打「激励のお言葉頂いた…」

[ 2011年8月17日 06:00 ]

<アスレチックス・オリオールズ>3回裏2死無走者、右前打を放つ松井

ア・リーグ アスレチックス2-6オリオールズ

(8月15日 オークランド)
 アスレチックス・松井が15日(日本時間16日)、オリオールズ戦の3回に右前打。敗血症のため92歳で他界した古巣・巨人の名誉オーナー・正力亨さんに手向けの快打を放った。

 「節目節目でいつも激励のお言葉を頂きましたし、初タイトルを獲った時はお祝いもしていただきました。非常に心優しいというか温かい方。本当に残念」。試合前には沈痛な面持ちで思い出を振り返った。

 「これからの巨人軍を背負っていってくれ」。92年12月25日。巨人への入団会見で声を掛けられた。その言葉通りに4番として活躍。プロ、そして巨人の選手としての精神も教わった。「常に巨人軍は紳士たれ、常に強くあれ、アメリカ野球に追いつけ、追い越せ。入団した時にそう教わりました。今でも僕の心の中に残っている」。プロ19年目。舞台は大リーグへと移ったが、野球への取り組み方は1年目から変わることはない。

 「正力さんの遺志を継いで、もっと魅力のあるジャイアンツになっていってほしい」と松井。試合は逆転負けで4連敗。7月20日以来の最下位に転落したが、魅力あふれる選手で居続けることが恩師への供養となる。

続きを表示

2011年8月17日のニュース