イチロー日米通算42本目の先頭打者弾!日本記録にあと1

[ 2011年8月15日 06:00 ]

<マリナーズ・レッドソックス>初回、右越えに先頭打者本塁打を放つイチロー

ア・リーグ マリナーズ5―4レッドソックス

(8月13日 シアトル)
 マリナーズのイチロー外野手(37)が13日(日本時間14日)のレッドソックス戦で初回に右翼へ今季2号の先頭打者アーチを放った。先頭打者弾は日米通算42本目となり、日本歴代1位の福本豊(元阪急)の43本にあと1と迫った。守備でも4回に右翼定位置付近から本塁へワンバウンド送球でアウトにするスーパー返球。チームの先頭に立つイチローの攻守にわたる活躍が勝利を呼んだ。

 低い弾道が一直線に伸びた。初回、レ軍のエース右腕ベケットの初球。イチローは93マイル(約150キロ)を引っ張った。鋭い体の回転で放たれた打球は右翼ポール際の1階席中段まで達した。

 「最初の打席で初球はやっぱり気持ちいい。距離は出てると思った。ただ、ライトが(西日で)まぶしいから見えなかったけど、ファウルになる感じは全然なかった。本来、僕が好きな打球。ドライブ掛かって、早く落ちていく打球だからね」

 この回5得点へつなげる今季2号。ホームラン打者ではない。放物線を描く打球よりも、球の中心を叩くライナーこそ本来の打球。11年連続200安打へ厳しい戦いが続く今季は自身の打撃内容について語ることが少なかったイチローだが、自画自賛の言葉が自然にあふれてきた。6月28日ブレーブス戦の1号に続く初球の先頭打者アーチ。日米通算42本目の先頭打者弾は、福本豊のプロ野球記録に王手をかけた。

 守備でもスーパープレーが飛び出した。4回1死二、三塁。ペドロイアの右翼への飛球を定位置付近でつかみ、本塁へワンバウンドのストライクを投じた。三塁走者は今季31盗塁の俊足エルズベリー。しかも「ちゃんと握れているわけではなかった」。三塁走者の走力と自らの握りの状態をとっさに判断し、ダイレクトではなく、ワンバウンドを選択した。

 本塁上のクロスプレーは、球審は1度はセーフをコール。しかし、協議の末にアウトに変更となり、猛抗議を行ったレ軍のテリー・フランコナ監督は退場となった。判定が覆る珍しいケースにも、イチローは「セーフになるとしたら、(捕手が)こぼしたとしか考えられない。そのコールが正しくないのであれば(変更は)普通のこと」とサラリ。それほど完璧な送球だった。結果的に1点差で、今季7個目の補殺が勝利に直結した。

 プレーオフ出場は絶望的な状況だが、若返りを図るチームは勝利が自信につながる。攻守に勢いをつけるのは、やっぱりイチローしかいない。

 ≪初球先頭打者本塁打は日米通算10本目≫イチローの初球先頭打者本塁打は、日米通算10本目。この日は本拠地での試合だったが、ビジターでのいわゆるプレーボール弾は計4本記録している。初球先頭打者弾を放って試合にも勝ったのは07年6月4日以来で、10試合5勝5敗の五分となった。また、イチローは現在、日米通算485二塁打で、立浪和義(中日)の持つプロ野球記録の487二塁打にあと2本に迫っている。さらにこの日の4打席で、日米通算1万1960打席。こちらも野村克也(南海など)の持つ日本歴代1位にあと10とした。

 ▼マ軍、エリク・ウェッジ監督 完璧な送球だった。(捕手の)バードもボールを離さず、よく本塁を死守した。試合を振り返れば、大きなプレーだった。

 ▼マ軍・バード(本塁でエルズベリーと激突も、イチローの返球を離さず)イチローのおかげだ。素晴らしい返球をしてくれた。伸びる球で取りやすいバウンドだったので、アウトにすることができた。

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