福島県から出場の小名浜　惜敗で４強ならず…

　高円宮杯第３１回全日本学童軟式野球大会マクドナルド・トーナメント第４日は１３日、東京・大田スタジアムで準々決勝を行いベスト４が出そろい、準決勝は守山ボーイズ（愛知）―多賀少年ク（滋賀）、茎崎ファイターズ（茨城）―長曽根ストロングス（大阪）の顔合わせとなった。被災した福島県から出場し、初の４強入りを目指した小名浜少年は、４度目の優勝を狙う長曽根に１―２で敗れた。１４日は大田スタジアムで準決勝を行う。

　小名浜少年は惜敗で初のベスト４進出はならなかった。１回にスクイズで先制したが、その裏に西巻が２連続押し出し四球を与え、これが決勝点となった。

　津波で家が流されたり、転校を余儀なくされたりした選手もいたという。練習に使っていた公園はいわき市の避難場所になった。練習不足は響いたが、持ち前の粘りとチームワークで今大会は３勝と大健闘だった。試合後、泣きじゃくった選手たちを、小和口監督は「常勝軍団相手に実によく戦った。力を出し切った」と褒めた。