松井4安打2打点!“珍走塁”にベンチ爆笑!

[ 2011年8月13日 06:00 ]

<アスレチックス・ブルージェイズ>3回、ジャクソンの三塁打で三塁を回るアスレチックス・松井

ア・リーグ アスレチックス10-3ブルージェイズ

(8月11日 トロント)
 ゴジラが再び走りだした。アスレチックス・松井秀喜外野手(37)が11日(日本時間12日)、ブルージェイズ戦で4安打2打点。15試合連続安打の後、2試合無安打の小休止を経て再び快打を連発した。ベンチの爆笑を誘った「珍走塁」でも両膝の状態の良さをアピール。古巣ヤンキースは現段階でのトレードでの獲得の可能性を否定したが、100試合出場時点での打率・268、58打点は両膝手術後の3シーズンで最高の数字だ。松井は確実に、かつての輝きを取り戻している。

 体重100キロ級の巨体2人の追いかけっこが始まった。3回無死一、二塁。ジャクソンが放った左越え三塁打、フェンス直撃の大飛球がスタートの合図だった。

 「GO!マツ!」。タッチアップに備えていた二塁走者の松井の背後に、二塁ベースのすぐ手前まで来ていた一塁走者ウィリンハムが迫る。がむしゃらに走り、必死に逃げた松井は「(後ろが)ココ(今季37盗塁で俊足のクリスプ)じゃなくてよかった」。何とか逃げ切り、最後は1メートルほどの距離を置いて相次いでホームに「ゴール」。この珍シーンにベンチは大爆笑で、ボブ・メルビン監督代行はリレーに例えて「ヒデキにいつバトンを渡すのか気になって見てたよ」と振り返った。

 6回無死一、二塁で右越えのライナーを放った際には、二塁への素早い返球に反応して二塁ベース目前で急停止。「トリック・ベースランニングでしたね。時間稼ぎしようと」。遊撃手が松井ではなく、本塁を狙う走者を刺そうと送球した隙を突いて、まんまと二塁を奪った(記録は単打)。その硬さで知られるロジャーズ・センターの人工芝の上で激走し、さらに急停止。膝に不安がないからこその動きだった。

 思うように動けるからこそのがむしゃらな、松井らしいプレー。もちろん打撃にも好結果として表れている。3回の爆笑ランニングの直前には中前適時打。7、9回にも右前打を放った。4安打のうち3本は、ファウルで粘った末に好球を呼び込んだもの。相手捕手アレンシビアは「失投だったら、実に高い代償を支払わされる。信じられない」とあきれ顔だった。

 後半戦24試合で打率・432、5本塁打、24打点。この日でシーズン自身100試合目の出場だったが、打率・268、58打点はヤンキース時代の09年、エンゼルス時代の昨年を上回る。両膝の手術(07、08年)後、最高の数字となった。チームが低迷しても「試合が始まればプロとして勝つためにプレーするだけ。昔からずっとそうしてきた」と心構えは不動だ。

 今季22勝40敗と鬼門のビジターで、松井の活躍もあって2カード連続勝ち越した。12日(日本時間13日)からの本拠地でのレンジャーズ戦に弾みをつけた。首位レ軍とは12・5ゲーム差。最後まで諦めずに「追いかけっこ」を続けるつもりでいる。

 ▼ア軍・ウィリンハム(松井と追いかけっこのような状態になり)本当におかしかったよ。俺はジョギングしているように見えただろ?「マツイ行け、走れ、急げ」って叫びながら走っていたよ。

 ≪後半戦打率、30球団トップ≫松井の4安打は7月24日ヤンキース戦の5安打以来。この時もヤンキースタジアムでマークしたもので、今季は敵地での成績がホームを上回っている。メジャー通算では12度目の4安打以上となった。また、この日の4安打のうち、左投手から3安打。対左投手の成績も際立っている。後半戦打率・432は30球団トップで、打点24も同4位タイだ。

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