帝京・前田監督、夏30勝!史上2人目の大台達成

[ 2011年8月8日 06:00 ]

<花巻東・帝京>7回、大谷(手前)から決勝打を放ちガッツポーズで一塁に走りだす松本

第93回全国高校野球選手権大会1回戦 帝京8―7花巻東

(8月7日 甲子園)
 苦しいときにこそ力を発揮するのが名門・帝京の4番だ。3度追いつかれ、7―7で迎えた7回2死一、三塁。東東京大会で打率・593をマークした松本は花巻東・大谷の146キロ直球を迷うことなく強振。逆らわずにはじき返した打球は右前へ。走りながら何度もガッツポーズをした。

 「初戦が一番厳しいと思っていたし、相手打線の1巡目を見て“これは簡単には抑えられない”と感じた。勝負強い打撃ができてよかった」

 大谷対策として、マウンドから半分ほど近づいた約10メートルの距離で球を見る練習を積んできた。4回も代わったばかりの大谷の1球目、148キロの直球を右犠飛。2安打2打点と活躍した。

 主将としての責任感もあった。大黒柱の伊藤が花巻東打線につかまり、4回途中5失点でマウンドを降りた。「拓郎(伊藤)も打たれる時はある。途中降板したけど何とか助けたかった」。宿舎は同部屋で、普段の登下校も一緒という親友でもある。1年夏と2年春の甲子園をともに経験しているエースの不調をバットでカバーした。

 前田三夫監督は、智弁和歌山の高嶋仁監督に続く、史上2人目の夏の甲子園通算30勝を達成した。「今までの部員が頑張ってくれたおかげ。ただただ感謝です」。名将は目尻を下げるが、目指すのはその先、16年ぶり3度目の夏の優勝旗だ。花巻東の粘りに苦しみながらも手にした1勝。次は13日の八幡商戦で、頂点につながる階段を着実に上っていく。 

 ▼帝京・伊藤(先発で3回2/3を8安打5失点)こっちが点を取るたびに食らいついてきて勢いを感じた。しんどかった。 

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