メッセンジャー あと一人で完封逃すも初完投、8勝目

[ 2011年8月7日 06:00 ]

<神・ヤ>お立ち台で、メッセンジャーは上本を抱きかかえる

セ・リーグ 阪神6-1ヤクルト

(8月6日 京セラD)
 日本では未知の領域となった9回。完封目前で2死二塁から森岡に中前適時打を浴びた阪神・メッセンジャーだが、続く飯原を一邪飛に仕留めた。来日2年目、通算40試合目での初完投。チームトップに並ぶ8勝目を挙げ「なかなか今の気持ちを言葉にするのは難しい」と、感無量の表情を見せた。

 136球を投げ抜き、被安打はわずか4。今季初登板の京セラドームで、1メートル98の長身右腕は自分に有利な材料を見つけていた。「高いマウンドでずっとやってきたので、高い方が好き」。さらに8回無失点と好投した前日の久保の投球からヒントを得て、変化球を巧みに使った。最速149キロの速球に加え、傾斜を生かした縦のカーブを駆使し、6回2死までノーヒット投球。四球の走者を一塁に置き、田中に初安打を許しても集中力は途切れなかった。

 これまで自己最長は7回。メジャーでは通算173試合全て救援だったメッセンジャーは、昨年4月下旬に不振で2軍降格となったのを機に先発に転向した。スタミナをつけるために2軍では走り込みを重点的に増やし、通常メニューにプラスして毎日30分のロードワークを欠かさなかった。そんな努力が実を結び、02年の1A時代以来となる9年ぶりの完投勝利を味わった。

 チームは首位ヤクルトを連破し、勝率5割復帰。ゲーム差も6に縮めた。同カード3戦3勝となった助っ人右腕は「首位のチームだし、ゼロを並べることだけを考えていた。自分の能力を最大限に出してチームに貢献したい」。まだほんの少しではあるが、虎がツバメの背中を視界に捉えた。

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