152キロ連発!驚腕・釜田 脱力フォームで進化の夏

[ 2011年8月7日 06:00 ]

<伊勢工・金沢>伊勢工打線を完封した釜田

第93回全国高校野球選手権大会 金沢4―0伊勢工

(8月6日 甲子園)
 No・1は譲らない。加賀の剛腕、金沢(石川)の釜田佳直投手(3年)が最速152キロを記録して、伊勢工(三重)相手に5安打10奪三振で今大会完封一番乗りを果たした。2回戦では同じく好投手、聖光学院(福島)の歳内宏明投手(3年)との投げ合いが決まった。また、春夏通じて初出場の高崎健康福祉大高崎(群馬)は逆転勝ちで初戦を突破した。

 力任せだった春の金沢・釜田の姿は影を潜めていた。ゆったりと左足を上げ、力感のないフォームから変化球を駆使して打ち取る。金沢の剛腕は、勝つすべを身に付けて「聖地」に戻ってきた。111球で伊勢工を5安打完封。「今までにないくらいうれしい。まだイニングがあってもいける。春からやってきたことの答えが出た」とお立ち台では満面に笑みを浮かべた。

 立ち上がりは相手の走塁ミスに助けられ、2回も先頭の中川に右越え二塁打を浴びたが、チェンジアップやスライダーを決め球に後続を断った。7回はその中川に152キロを連発。センバツではスタミナ切れした終盤にペースをぐんぐん上げ、奪三振も10に伸ばした。

 本人が原点と振り返るのが今センバツ1回戦。「井上君に負けて多くのことを学んだ。あの試合で大きく変わった」。技巧派エース井上を擁する加古川北(兵庫)に零敗したことでペース配分を意識するようになった。130キロ台後半のカットボールも新たに習得。ロッテ・唐川の力まないフォームも参考にした。学校近くの自室ではノートを手にフォームのビデオ分析に没頭するようになった。

 「目標は日本一の投手。まだ1勝ですから」と話す釜田の2回戦の相手は聖光学院・歳内との好投手対決に決まり「投げ合いを楽しんで負けないようにしたい」。全試合での完封を宣言して臨んだ最初で最後の夏。簡単に負けるわけにはいかない。

 ▼ロッテ・松本尚樹編成統括 春に比べてメリハリの付いた投球ができるようになっているし、変化球の切れも増している。高校時代の由規(ヤクルト)に近い。

 ▼オリックス・古屋英夫編成部国内グループ長 センバツの時の強引さがなくなって、変化球でもストライクが取れるようになった。短いイニングなら今すぐにでも使いたい。

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