松井10号ソロ、絶好調キープで移籍の可能性も

[ 2011年8月7日 06:00 ]

<レイズ・アスレチックス>9回に10号ソロを放つ松井

ア・リーグ アスレチックス4―8レイズ

(8月5日 セントピーターズバーグ)
 アスレチックスの松井秀喜外野手(37)が、5日(日本時間6日)レイズ戦の9回、3年連続7度目の2桁本塁打となる右越え10号ソロを放った。これで13試合連続安打とし、4回の右前打と合わせて今月4試合で3度目のマルチ安打と絶好調をキープ。米メディアは、松井が今月中に移籍する可能性をかねて伝えている。8月も熱い移籍市場。この一発は、ゴジラ争奪戦の開始ゴングとして十分だ。

 どんな展開でも、松井の軸はぶれない。2―8で迎えた9回。1ボールから真ん中外寄りの90マイル(約145キロ)直球を、難なく右翼席中段へ運んだ。「ほぼ完璧に打てた。早いカウントで甘く来たので。(前の打席の)安打と同じような球を、ちゃんと打ったという感じ。それだけですね」。後半戦出場19試合で4本目。メジャー7度目、日米通算17度目の2桁本塁打となる10号ソロ。残り50試合で20号に到達するペースで量産を始めた。

 09年の12戦連続を上回り、両膝の手術(07、08年)以来最長の13戦連続安打。後半戦の打率は30球団1位の・479だ。チームは4連敗を喫して今季ワーストの借金14。松井は「仕方ない。もっと打つしかないですね」と気丈に話したが、プレーオフ進出は既に絶望的だ。メルビン監督代行が「2nd half guy(後半戦男)」と称える夏場以降の強さは、プレーオフを狙う他球団の興味の対象となって当然だ。

 ある大リーグ関係者は「彼は実績のある選手。本調子なら打つのは分かっている」と、ベテランの本来の実力を高く評価する。既に全国紙「USAトゥデー」を筆頭に、米各メディアは松井を移籍市場の候補にリストアップ。この日もファンサイト「SB ネーション」の編集者が「ア軍は来季を見据え、松井を上位球団へ放出すべきだ」とのコラムを寄せた。

 通常のトレード期限は7月末日だが、メジャーでは8月以降もウエーバー手続きを経て、より即効性のあるトレードが行われる。後半戦に強く、ヤンキース時代の09年にワールドシリーズMVPに輝くなど、ポストシーズンでも実績のある背番号55は、うってつけの存在だ。

 今季の松井の契約には特定の球団に対するトレード拒否条項は含まれておらず、DHが手薄なヤ軍やタイガースなどを軸に、最大6球団を巻き込んでの争奪戦に発展する可能性もある。「とにかくいい状態を続けて、勝利につなげる。それだけ」。そう語る松井の打棒は、新天地で生かされることになるのか。

 ≪8月1日以降のトレード≫ウエーバーにかけられた選手に対し、獲得を希望する球団は獲得申請の手続きを行う。複数の球団が手を挙げた場合は、同一リーグの順位が低い球団が指名の優先権を持つ。そのため各球団は選手をウエーバーにかける前に球団間でトレード内容を詰めて、他球団には手を挙げないよう水面下で促すのが球界では暗黙の了解となっている。ただヤンキースとレッドソックスのように、同地区ライバルの戦力補強を妨害しようとあえて獲得申請することもある。

 ≪日米通算2424試合≫松井は今季95試合目の出場。日米通算2424試合で、日本球界では土井正博(西武)の歴代9位に相当。また本塁打は今季10号で日米通算503号。プロ野球では歴代7位の張本勲(ロッテ)衣笠祥雄(広島)の通算504本に1本差。

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