困ったときの木田様!ハムのベテラン今季初昇格…13連戦支える

[ 2011年8月2日 10:57 ]

新千歳空港で記者の質問に答える木田

 日米通算24年目の熟練右腕が3連敗中のチームに喝を入れる。日本ハムの木田優夫投手(42)が2日のロッテ戦(札幌ドーム)で出場選手登録される。同戦からの13連戦を乗り切る投手陣の「スタミナ源」として今季初の1軍昇格。昨季は先発、ロングリリーフにフル回転して5勝を挙げたベテランが、首位ソフトバンクに3連敗したチームの窮地を救う。

 約4カ月ぶりに降り立った新千歳空港で、木田が強い決意を口にした。

 「チームはずっと上位をキープしている。優勝争いしていく中で少しでも力になれればいい。特に13連戦が始まるしね」

 昨季は先発7試合、中継ぎ14試合の計21試合に登板した。梨田監督が「何でも屋だよ。もうコーチ登録みたいなものだからね」と評する42歳右腕。今季は調整不足で開幕2軍スタート。ようやくの1軍昇格となるが、首脳陣は救援で起用する方針で、木田は「(開幕前から)その中で長い回も行ってもらうと言われていた。自分もそれ(ロングリリーフ)を考えながら練習してきたので」と力強い。

 今季は2軍戦28試合に登板して防御率は4・78。7月31日のイースタン・リーグ横浜戦(横須賀)では0/3回を3安打3失点と打ち込まれた。しかしそこはベテラン。「きのうは打たれてしまったんだけど…。こう投げればこういく、というのは感じながら練習できている。それをうまく出せたらいい」と不安は抱いていない。

 6月11、12日の横浜2連戦(札幌ドーム)では「選手プロデュースデー」と銘打ち、選手が打席に入る際に木田画伯の似顔絵が大型ビジョンに映し出された。「自分がいられれば良かったんだけど」と千葉・鎌ケ谷で悔しがった右腕だが、ついに本拠地に帰ってきた。「ブルペン陣がみんな調子がいいので心強く見ていた」と話す木田。そんな心強いブルペン陣の中に、また一人心強いベテランが加わる。

続きを表示

2011年8月2日のニュース