145球の力投実らず…ダル エース対決に敗れ3敗目

[ 2011年7月31日 06:00 ]

<ソ・日>8回1死二、三塁、小久保がダルビッシュから中前適時打

パ・リーグ 日本ハム2-3ソフトバンク

(7月30日 ヤフーD)
 さすがの日本ハム・ダルビッシュも3回目の窮地を乗り切れなかった。8回1死一、二塁。4番・小久保の初球スライダーがワンバウンド。ピンチは二、三塁と拡大した。「あれで低めにスライダーを投げられなくなった。直球しかないところでセンターへはじき返された」。これが中前2点適時打となり、勝負は決した。

 6、7回の2死二塁では松田、代打・内川を空振り三振でしのいだ。雄叫びも出たが「自分でつくったピンチを切り抜けただけ」と流れを引き寄せることはできなかった。「きょうのソフトバンク打線はファウルで粘って嫌らしかった。もっとブンブンと振ってほしかった」。8回8安打3失点で今季3敗目。鉄腕といえども、立ち上がりから154キロを計測する剛速球を連発させての145球は厳しかった。

 それでもこの日は11奪三振。今季8度目の2桁奪三振で通算46度目とし、杉内と並んで西武・松坂(現レッドソックス)を抜いた。「プロに入った頃から松坂さんや杉内さんは凄く、一生追いつけないと思った。レベル的にはまだだが、記録で追いつけたことはうれしい」。エース対決に敗れたが、力を出し尽くした右腕の表情はさっぱりとしていた。

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2011年7月31日のニュース