気仙沼向洋 津波で流された昨夏の準優勝盾見つかる

[ 2011年7月31日 06:00 ]

4カ月半ぶりに戻った準優勝盾を持つ気仙沼向洋・斉藤

 東日本大震災で被災した宮城県気仙沼向洋高から、津波で流された昨夏の宮城大会の準優勝盾が見つかったことが30日、分かった。

 発見は困難とみられ、今夏の宮城大会開会式で県高野連が新調した準優勝盾を贈っていたが、今月下旬になって校舎から約200メートル離れたがれきの中で見つかった。震災から約4カ月半ぶりの奇跡的な発見に、同校野球部の斉藤弘樹投手(3年)は「思い出が詰まった盾。もう見つからないと思っていた」と喜んだ。見つかった盾は土台の木が水を吸って重く、文字も一部はげていたが、後藤和政部長(32)は「来年の大会で優勝を目指す部員の励みになる。11月に完成する予定の仮設校舎で飾りたい」と話した。

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2011年7月31日のニュース