横浜 延長10回サヨナラ勝ちで3年ぶり14度目の夏

[ 2011年7月30日 06:00 ]

<神奈川大会決勝 横浜・桐光>延長10回2死二、三塁、中前にサヨナラ打を打った近藤(左手前から三人目)は雄叫びをあげる

神奈川大会決勝 横浜2―1桐光学園

(7月29日 横浜スタジアム)
 第93回全国高校野球選手権大会(8月6日から15日間、甲子園)の地方大会は29日、栃木と新潟の決勝が雨天中止となり、決勝5大会を含む10大会で15試合が行われた。神奈川大会では横浜が延長10回、近藤健介捕手(3年)の中前打でサヨナラ勝ち。桐光学園を下して3年ぶり14度目の出場を決めた。また、兵庫大会決勝は東洋大姫路と加古川北が互いに譲らず延長15回引き分け。30日は兵庫の再試合など、8大会の決勝を含む9大会12試合が行われる。
【7月29日の試合結果】

 悩み、苦しんできた前主将が決めた。延長10回2死二、三塁。近藤が思い切り叩きつけた打球は、ワンバウンドで投手の頭上を越えて中堅まで転がった。最後の最後にマークした今夏初打点がサヨナラ打。横浜にとっては、89年以来22年ぶりとなるサヨナラVだ。

 「周りがつないでくれていたのに、打点がなくて悔しくて…。どんな形でもいいから抜けろと思っていました」。高校通算38本塁打を誇る不動の3番打者は、今大会直前に右足首じん帯を損傷。テーピングで患部を固め、痛み止めの薬を服用しながら強行出場したが、フォームを崩して不振に陥った。準決勝まで17打数4安打の打率・235で打点は0。前日の試合後は1時間半、この日朝も2時間打ち込んで臨んだ決戦だった。

 お膳立てをしたのは初戦敗退した今春センバツ後、再出発するチームのテコ入れ策として主将を引き継いだ乙坂だ。延長10回2死無走者で、右翼フェンス直撃の二塁打。その打撃センスから「ハマのイチロー」と称される男は、「近藤には“打ってくれると信じてた。おまえ、持ってるなあ”と言いました」。試合後には見えない重圧から解放され号泣した。そんな乙坂が背中で引っ張るタイプなら、近藤は主将を離れても言葉でナインを叱咤(しった)する。スタメン5人が2年生と若いチーム。正捕手としても2年生の2投手を好リードした。

 準々決勝以降は全て1点差。激戦区・神奈川を制した試合直後、渡辺元智監督は近藤、乙坂を呼び寄せて握手した。「2人とも相当な期待をかけられ苦しんだでしょう。それでも勝てたのは2人にとっても大きい」。春夏連続の甲子園でも、新旧2人の主将が主役を演じる。

 ▼西武・涌井(05年卒OB)3年ぶりの夏の甲子園出場おめでとうございます。僕も後輩に負けないように頑張ります。

 ▼ロッテ・成瀬(04年卒OB)今年は、考えてプレーする横浜の野球ができているなと思っていた。激戦区・神奈川代表として全国でも上まで、という重圧があるだろうけど、できるだけ勝ち抜いてほしい。

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