巨人も阪神も注目 帝京・伊藤にロッテチーフスカウト「素材はピカイチ」

[ 2011年7月28日 07:20 ]

<修徳・帝京>7回修徳・池田拓を三振にしとめ雄たけびを上げる帝京・伊藤

東東京大会準々決勝 帝京8―0修徳

(7月28日 神宮)
 確かな手応えをガッツポーズに込めた。プロ注目の帝京のエース伊藤が、修徳を相手に7回参考記録ながらノーヒットノーラン達成した。

 許した走者は5回の失策による1人だけの「準パーフェクト」。巨人、阪神など8球団のスカウトが見守る中、圧巻の80球を投げ込んだ。

 「今年の中で何番目かに入る内容。良かった」と笑みを受かべた。

 今夏2度目の登板。1年夏の甲子園で1年生最速となる148キロをマークした豪腕が、この日は最速143キロと力任せの投球を封印した。「今年は無駄な力を入れないように。三振へのこだわりはないわけではないけど、スライダーを引っかけさせようと思った」。奪った三振は3つ。だが、低めに変化球を集め、21アウトのうち内野ゴロ13と狙いどおりに打たせて取った。ロッテの永野吉成チーフスカウトは「地肩が強いけど、それに頼らずいいバランスで投げていた。素材はピカイチ」と絶賛。以前ほどフォームに力感は感じさせないが、最後まで切れ味鋭い球を投じた。

 伊藤は「残りは2試合。全部投げ切るつもりです」。頂点をつかむまで誰にもマウンドを譲る気はない。

続きを表示

2011年7月28日のニュース