金泰均 今季終了待たず退団…「自信がない」

[ 2011年7月28日 06:00 ]

ロッテを退団することになった金泰均

 ロッテの金泰均内野手(29)が今季終了を待たずに退団することが、27日分かった。

 金泰均側から球団に対し、退団の意思を伝えてきたという。8月に両者で話し合いを持つが、石川晃球団運営本部長は「彼の野球人生だから、本人の意向に沿うようにやっていく」と容認する方針を示した。

 来日2年目の今季は開幕スタメンも、5月に右手首を痛めた影響もあって31試合、打率・250、1本塁打、14打点。ケガで本調子でないのに加え、東日本大震災で受けた心労も大きく「この状況で日本にいるのはつらい」と周囲に漏らすこともあった。6月末には持病の腰痛治療のため帰国していた。09年オフに年俸1億5000万円プラス出来高の最大3年総額7億円で入団。昨季はチームの日本一にも貢献したが、絶頂期は長く続かなかった。3年目はオプションで球団が選択権を持つが、同本部長は「(新外国人の)“カスティーヨも打っているし、日本でやる自信がない”ということだった」と契約を結ばない方針を打ち出した。本人は韓国球界復帰を希望しているという。

 チームは前半戦を借金1の3位で折り返したばかり。突然の主砲の退団劇となった。

 ▼ロッテ・西村監督 今いる戦力でやっていくだけです。

 ◆金 泰均(キム・テギュン)1982年5月29日生まれの29歳。天安北一高からハンファ入り。1年目の01年に打率・335、20本塁打で新人王。08年は31本塁打で初の本塁打王のタイトルを獲得した。06、09年WBC韓国代表。09年オフにロッテ入団。日本での通算成績は172試合で打率・265、22本塁打、106打点。1メートル84、100キロ。右投げ右打ち。

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