センバツ出場の東北が敗退…もう一度の夢果たせず

[ 2011年7月26日 06:00 ]

<古川工・東北>準決勝で敗退し号泣する東北ナイン

宮城大会準決勝 東北1―3古川工

(7月25日 Kスタ宮城)
 もう一度甲子園へ――の夢はかなわなかった。初戦から4戦連続コールドで勝ち上がってきた東北が準決勝で古川工に敗退。エースで4番の上村主将は「もう一度甲子園に出場して、支えてくれた人たちに恩返しをしたかったので本当に悔しい」と号泣した。

 被災地からの代表として今センバツに出場。震災後はボランティア活動に従事し、練習不足というハンデを抱えていたとはいえ、1回戦で大垣日大(岐阜)に0―7で完敗。上村の心には「ただ勝てなかった大会」という屈辱の記憶と「夏にもう一度ここに戻ってくる」との決意を刻んだ。

 だが、ナインが震災で負った心の傷は想像以上に深かった。「友人や知人が亡くなったメンバーもいて、野球に気持ちを向けるのが難しかった」。上村が中心となってミーティングを重ね、チームメートには厳しい言葉を浴びせることもあった。全ては「夏に甲子園で勝つため」だった。夢はかなわなかったが「家で1人でいたらボランティアも行けなかった。仲間に感謝したい」と上村。高校野球が終わっても仲間との絆、被災地への思いが消えることはない。

 ▼東北・五十嵐征彦監督 勝ち続けることだけが恩返しと思ってやってきた。あの子たちに少しでも長く野球を続けさせてあげたかった。

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