阿部10度目サヨナラ打で前半戦「最高で~す」締め

[ 2011年7月21日 06:00 ]

<巨・中>10回2死満塁、サヨナラ打を放った阿部はラミレス(左)からじょうろの水を掛けられる手荒い祝福を受ける

セ・リーグ 巨人2―1中日

(7月20日 ハードオフ新潟)
 最後の最後、新潟のファンの熱気が最高潮に達した。快音を残し、巨人・阿部の打球は右翼手の頭を越える。そしてお立ち台では久しぶりの決めゼリフ。「最高です!」と何度も叫んだ。

 1―0で逃げ切れずに延長戦へ。10回に先頭・坂本が放った右中間二塁打を足場に1死満塁。その初球。阿部は、岩瀬が投じた外角低めのスライダーを拾った。「サヨナラ慎ちゃん」の愛称にたがわぬ勝負強さ。試合直前の円陣で「前半戦の最後は何とか勝ち越して終わりましょう」と気勢を上げた主将自らが決めた。

 東京ドームでカード初戦に敗退。新潟での2連戦を控えた前日、原監督はミーティングでナインに語りかけた。「チームプレーとは犠打や進塁打だけではない。今季調子がいい内海は送りバントの守備では常に二塁で刺そうとしているし、打撃でも全力疾走する。小笠原は調子は悪いが守備で貢献しようと集中してる。そんな気持ちが集合体となれば勝ちは増える!」。前日は阿部、小笠原らが好守を連発して勝利。この日も阿部が7回に今季2度目の送りバントを決めるなど、細かい部分でも集中したプレーを見せた。指揮官の言葉に、ナインがチームスローガン「結束」の意味を再確認した。

 前半戦を終えて借金6のリーグ4位。2年ぶりのV奪回に向け、崖っ縁での戦いは続く。「(きょうも)理想は1―0。でも、みんなで頑張って勝てた。これを後半戦につなげないと。まず勝率5割を目標に頑張る」と阿部。開幕から額面通りに働いている選手は少ない。それでもチームに貢献する方法はいくらでもある。

 ≪43年ぶりのサヨナラ締め≫阿部(巨)のサヨナラ安打は09年4月23日のヤクルト戦以来通算10本目。サヨナラ勝利打点は、犠飛、四球の各1個も含め12個目となった。巨人で2桁サヨナラ安打は王貞治の15本を筆頭に5人目。歴代捕手では野村(西)19本、古田(ヤ)、矢野(神)、谷繁(中)各11本に次ぎ、田淵(西)10本に並ぶ5位タイに浮上した。なお、巨人が前半戦をサヨナラ勝利で締めくくるのは、68年7月21日の中日戦を滝の逆転サヨナラ3ランで勝って以来、43年ぶりのこと。

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