色気が裏目…帆足、甘すぎた松中への内角直球

[ 2011年7月21日 06:00 ]

<ソ・西>3回1死一、二塁、松中に3ラン本塁打を浴び、肩を落とす帆足

パ・リーグ 西武1―4ソフトバンク

(7月20日 ヤフーD)
 0―0の3回1死一、二塁。この試合で西武・帆足が投じた54球目が、勝負の分かれ目となった。打者は松中。スライダー2球で簡単に追い込むまでは良かった。高めに遊び球を挟み、外角直球はファウル。そして5球目。捕手・銀仁朗は内角直球をボール気味に要求したが、甘く入った球を右翼席まで運ばれた。

 バッテリーからすれば、理想は詰まらせての併殺打。1ボール2ストライクと優位に立っていたが、色気が裏目に出た。渡辺監督は「見せ球のインコースだけど、リスクが高すぎた。(松中は)状態が良いし、内角が好きだから」。帆足は「ゴロを打たせたいというか、詰まらせたかったんですけど」と言い、銀仁朗は「(ボール球を)打ってくれればゲッツーあるかなと思った。でも、いらない球と言えばいらなかった」と振り返った。

 被弾前の左打者6人に対して、帆足は内角直球を1球も投じていなかった。その状況で、内角のボールゾーンに投げる難易度は高かった。09年から続いていた帆足のソフトバンク戦の連勝は6で止まった。 

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2011年7月21日のニュース