互角の投げ合いも…マー君4回“独り相撲”3失点

[ 2011年7月21日 06:00 ]

<日・楽>4回無死一塁、田中は稲葉に右翼に勝ち越し2ランを浴びる

パ・リーグ 楽天1―3日本ハム

(7月20日 東京D)
 投球内容は互角だった。被安打は日本ハムのダルビッシュの4本に対し、楽天の田中は5本。失点を許したイニングも1回ずつ。しかし、わずかな差が勝敗を分けることを痛感した。

 「あの回だけだったけど、そういうところをしっかりやらないと勝負は勝てない。あれだけの投手を相手に、ああいう投球では勝てない」

 自らへの腹立たしさ。珍しく荒っぽい口調で、田中が振り返ったのは1点リードの4回だ。先頭の糸井をストレートの四球で歩かせると、自らのけん制悪送球で無死二塁のピンチを招いた。動揺したまま中田に投じた初球のスライダーは甘く入り、中前へ運ばれた。そして、続く稲葉に右翼席に運ばれた。「独り相撲で情けない。先に点をもらって優位な展開だったのに…」。瞬く間の3失点に、マウンドでしゃがみこんだ。

 田中は5回以降は三塁を踏ませず、8回112球を投げ抜いた。勝敗を分けたのは、傷口を最小限にとどめる能力だった。ダルビッシュは2回に1点を失い、なおも1死一、二塁のピンチを背負った。しかし、後続を抑えて1失点で切り抜けた。不安定な立ち上がりながらも、要所を締める。そして、援護をもらってからはギアを一段上げる。田中は日本球界No・1投手の力をまざまざと見せつけられた。

 心待ちにしていた2年ぶりの対戦。相手投手を意識することのない田中だが、ダルビッシュだけは特別だ。08年の北京五輪で親交を深め、多大なる影響を受けてきた。ダルビッシュが新球のワンシームを披露した翌日、キャッチボールで自らも試投。昨季の交流戦で歩幅を広くしてノーステップで打つ打法を取り入れたのも、ダルビッシュと交わした打撃論から導いたものだった。ただ、その一方で、「誰もがダルさんを日本一の投手だと思っている。僕にとっても目標の投手ですが、いつまでも憧れているだけではいけない」とも話したことがある。偽らざる本音だろう。

 5月26日の横浜戦(横浜)以来、約2カ月ぶりの敗戦投手で3敗目を喫し、防御率もリーグトップから陥落した。星野監督は「もう2人は互角だと思っとる」と評するが、直接対決で感じたダルビッシュとの差。その距離を縮めることが、田中のモチベーションとなる。

 ▼楽天・佐藤投手コーチ(田中について)1―0じゃないと勝てない感じだった。ダルビッシュとは内容自体に差はないよ。

 ▼楽天・草野(3番で先発も4打数無安打)ダルビッシュは一つ一つの球が一級品。簡単にストライクを取られすぎた。追い込まれたら打てないからね。

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