大場“全力”でつかんだ1172日ぶり先発白星!

[ 2011年7月20日 06:00 ]

<ソ・西>1172日ぶりの先発白星を挙げたソフトバンク・大場

パ・リーグ ソフトバンク4―1西武

(7月19日 ヤフーD)
 長い道のりだった。6回1死、フェルナンデスからこの日10個目の三振を奪ったソフトバンク・大場が右腕を押さえた。つったのだ。緊急降板となったが、救援から中3日での今季初先発で、西武・中島、中村ら右打者の内角を大胆に突く投球で1失点と十分に役割を果たした。腕のつりも、全力で腕を振った証。先発では08年5月3日のオリックス戦(ヤフードーム)以来、実に1172日ぶりに手にした白星だった。

 「ボールを置きにいかないように、攻めていくことを(捕手の)山崎さんと話し合って決めた。リリーフの人に迷惑を掛けたが、序盤から出し惜しみせず、1球1球、全部が勝負と思って投げた。先発で長いこと勝ってないのは分かっていたし、チームが勝てて良かった」

 栄光と挫折を味わった。6球団の競合の末に入団した右腕は、プロ初登板初先発となった1年目の08年3月23日の楽天戦(ヤフードーム)でいきなりの無四球完封、3戦目の4月5日のロッテ戦(千葉マリン)では球団新記録の1試合17奪三振で完封した。だが、ムラのある投球内容でローテーションに定着できず、2年目から中継ぎと兼務となり、「平成の鉄腕」と呼ばれたドラフト1位ルーキーの名は表舞台から消えた。

 東京遠征の休日だった5月24日。母校・東洋大のリーグ戦を観戦した。ドラフトの目玉と言われる左腕・藤岡が快投したが、大場が得たものは別だ。「試合に出ない人も一生懸命、応援していた。やる側だけじゃなく、みんなで力を合わせた勝利が、頂点へ導くと思った」。今季中継ぎへ本格転向。先発へのこだわりもあったが、大場は「自分も今いるここ(中継ぎ)で頑張る」と地味な仕事も全力でやることの大切さを母校に学んだ。

 チーム最多の10勝のホールトンを体調不良で欠いたローテーションの谷間。そこで花を咲かせた背番号17が、チームに3カードぶりの勝ち越しと今季最多の貯金23をもたらした。

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