創立66年目でつかんだ悲願!!糸満 初切符で一番乗り

[ 2011年7月18日 06:00 ]

<糸満・中部商>春夏を通じて初の甲子園出場を決め、喜びを爆発させる糸満ナイン

沖縄大会決勝 糸満2―1中部商

(7月17日 沖縄セルラースタジアム那覇)
 第93回全国高校野球選手権大会(8月6日から15日間、甲子園)の沖縄大会では決勝が行われ、糸満が中部商に逆転勝ちして、全国トップを切って春夏通じて初の甲子園出場を決めた。

 祝福の指笛に包まれた上原忠監督は、目を赤くして声を上ずらせた。

 「うれしい。本当にうれしい! 山城が粘り強く、粘り強く、粘り強く頑張った。エライッ!」

 創立66年目でつかんだ悲願の甲子園。昨夏は決勝戦で敗れた悔しさも全て吹っ飛んだ。

 連投のエース山城は疲労を隠せず初回に失点。しかし、同点に追いついた5回1死満塁は、4番の上原が初球スクイズを決めて勝ち越した。9回1死満塁の危機では内野手全員がマウンドに集まり「あの場面はホームゲッツーしかない。イチかバチかで強気でいった」(宮城拓主将)と極端な前進守備で打者にプレッシャーをかけた。山城が「あそこはバックを信じて投げるだけ」とツーシームで三ゴロに打ち取り併殺を完成。強い信頼関係で優勝旗をつかみ取った。

 宮国(巨人)らを擁した昨年のチームに対し、タレント不在の今年のメンバーは2年夏までベンチにもほとんど入れなかった。入学から1年半近く練習は体力トレーニングばかり。山城も今春まで3番手投手だった。だが「身体能力は基礎。そこがしっかりしていれば大きな家が建つ」と上原監督。無印軍団はみっちり鍛え上げた高い身体能力を最後の夏に開花させ、チームワークで個の才能を補って先輩を超えた。

 同校は沖縄高校野球を全国区に知らしめた故栽弘義監督の母校でもある。上原監督自身も同校野球部OB。過去に中部商を率いて2度甲子園に出場した同監督にとって、就任3年目でようやく母校を甲子園に導いて「夢は願い続ければかなうんですね。天国の栽先生、母校が甲子園に行きますよ!」と天を仰いだ。

 沖縄勢連覇がかかる甲子園。それでも山城は「球場が替わるだけで、自分たちの野球は変わらない」と言った。気負いはない。今年もまた甲子園に沖縄旋風を巻き起こす。

 ▼巨人・宮国(今春卒業糸満OB。昨夏は沖縄大会決勝で興南に敗退) 練習後、同級生から留守番電話やメールが入っていて、優勝を知りました。僕たちが引退して結成された新チームを見たときから、僕たちよりも能力が高く甲子園に行けると思っていました。初出場だけに甲子園の雰囲気にのまれず、自分たちの野球ができれば上位まで行けると思います。

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