斎藤“持ってる”3勝目 84日ぶり勝利で日本ハム首位浮上

[ 2011年7月18日 06:00 ]

<日・西>左脇腹痛から復帰後3戦目で3勝目を挙げた斎藤

パ・リーグ 日本ハム1-0西武

(7月17日 札幌D)
 成長の夏、斎藤の夏だ!日本ハムの斎藤佑樹投手(23)が17日、西武戦に先発。前半戦最後の登板で5回を4安打無失点に抑え、今季3勝目を挙げた。左脇腹痛から復帰後3戦目。4月24日楽天戦(ほっと神戸)以来、実に84日ぶりの白星でチームを5月16日以来の単独首位に押し上げた。大きな注目を集めたプロ1年目の前半戦を勝利で締めた黄金ルーキー。胸を張って24日の球宴第3戦(Kスタ宮城)のマウンドに上がる。

 ぐるりと見上げると、そこは満員のスタンド。ファンの笑顔を見て、斎藤の顔にも安どの笑みが広がった。4月17日のデビュー戦(対ロッテ)以来、3カ月ぶりの本拠地でのお立ち台。「もう一度ここに戻れるのかという気持ちと、ここでもう一度勝利を挙げるという気持ちがあった。この1勝は本当にうれしい」。今季4度目の満員御礼、4万2063人の観衆の前で、喜びだけでない素直な心情を吐露した。

 1軍で初の中5日登板。最後まで直球で押した。初回1死満塁でフェルナンデス。初球にプロ最速の145キロで見逃しを奪うと、スライダーで遊飛に打ち取った。ピンチを脱して戻ったベンチ。公式戦初コンビを組んだ鶴岡に言われた。「直球がいい。打たれるまでいこう!」。5回2死一塁。それまで2四球だった中村を打席に迎えた。

 「三振を狙えるなら狙いたい」。3ボール1ストライクからの140キロ直球は甘く入ったが、威力が上回りファウル。最後は外角スライダーで空振り三振だ。目指していた直球の力強さ。だからこそ冷静な右腕は、マウンドで思わずグラブを叩いた。鶴岡のアドバイスを受け、3回は20球のうち14球が直球、ツーシーム。全97球のうち直球は4割を超える41球で、140キロ前後のツーシーム20球も合わせると、直球系は約63%を数えた。

 左脇腹痛で約2カ月の2軍生活。交流戦期間中、投手陣は10戦8完封など絶好調で「自分は戻る場所がないのでは…」と漏らしたこともあった。復帰後も2戦2敗。「プロとアマでは全然レベルが違う…」。その差を痛感し、春季キャンプ終盤から自主的に書き始めたのが野球ノート。首脳陣のアドバイス、反省点などを記したが、その枚数は試合ごとに増えた。自分と向き合い、そして原点の直球で手にした3勝目だった。

 それでも無失点ながら5イニングで降板。「9回投げ切れるようになりたい」と悔しがったが、梨田監督は「先発としては十分。初回に四球が絡んで30球超えたのがね」。なによりその熱投をファンが喜んだ。この日で05年の実数発表以降最速の、36試合目で本拠地の観客動員が100万人を突破。「100万人を動員し、満員の日にゼロで抑えたのは“持っている”」と指揮官も笑顔で話した。

 熱狂の中でデビューし、故障を経て、白星で終わった前半戦。24日には、初の球宴での登板が待つ。「たくさんの方に夢と希望を与えられるようなプレーをしたい」。第2章となる後半戦を前に、黄金ルーキーは胸を張って真夏の祭典の舞台に立つ。

 ≪5回以上で無失点は初≫斎藤(日)が5回無失点で、塩見(楽)と並びパ新人最多の3勝目。先発した7試合のうち責任投球回の5回以上を投げたのは5度目だが、無失点に抑えたのは初めてとなった。この日許した4安打は全て単打。4月24日楽天戦の2回に2本塁打を浴びて以降、これで5試合27イニング連続で一発を許していない。またチームは西武戦8連勝。同カード8連勝は72年以来39年ぶりで、62年にマークした9連勝の最多記録にあと1勝と迫った。

 ▼日本ハム・鶴岡 打たれるまで直球でいこうと思った。直球を挟んであげないと変化球が生きてこない。中村の三振も直球があったから変化球で空振りが取れた。

 ▼日本ハム・吉井投手コーチ 変化球は曲がるからそんなにコースを狙わなくてもいいが、直球は狙う気持ちが強くて外れていた。もっと自信がついたら内角に投げられるようになる。

 ▼西武・栗山(3回に安打も5回に空振り三振)うまいことゾーンを広く使われた。力で抑えてくる投手ではない。つかみどころがない感じでした。

 ▼西武・土井ヘッド兼打撃コーチ やられましたね。

 ▼西武・中村(初回、3回に四球で出塁も、5回は空振り三振)自分にはボールばかりだったから、よく分かりません。

 ▼西武・中島(初回、5回に安打も3回に見逃し三振)ボールに関しては何とも言えません。

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