あと30センチ!松井 ビデオ判定も日米通算500号に足踏み

[ 2011年7月18日 06:00 ]

<アスレチックス・エンゼルス>第1試合の8回1死、右越えにライナーを放つ松井

ア・リーグ アスレチックス2―4エンゼルス

(7月16日 オークランド)
 あと30センチ!日米通算500号にあと1本で足踏み状態のアスレチックス・松井秀喜外野手(37)は16日(日本時間17日)、エンゼルスとのダブルヘッダー第1試合で1点を追う8回に右翼フェンス上部に直撃する二塁打。打球は本塁打を示すライン上に当たったようにも見え、ビデオ判定に持ち込まれたが、覆らなかった。金字塔に王手をかけてからちょうど1カ月、出場22試合ノーアーチ。もどかしい日々が続いている。

 手応えはあった。松井はゆっくり走りだした。しかし、甲高い金属音でわれに返った。

 「ガチャーン、という得点板に当たった音がしたので。まあ入ってないだろうなとは思いましたね。(感触は)いい感じでしたけど、ちょっとだけ、ほんの少しだけ、詰まった感じです」

 2―3の8回1死無走者。対戦打率・478と得意にしている左腕ダウンズの、真ん中低め88マイル(約142キロ)直球を叩くと、打球は右翼フェンスの上部に当たり、グラウンドに戻ってきた。観衆からは「リプレー!」コールが起こり、ボブ・メルビン監督代行は「こちらの角度からはよく見えなかった」と審判団にビデオ判定を要請。しかし、判定は覆らず、二塁打のまま。自身3度目のビデオ判定となり、二塁塁上で約5分間、待機していた松井は「結果的には試合時間が延びただけでしたね」と笑った。

 それにしても惜しかった。本拠地オークランド・コロシアムの外野フェンスには段差があり、高さは8フィート(約2・4メートル)と15フィート(約4・6メートル)の部分に分かれている。打球が当たったのはスコアボードと一体化した15フィートのフェンス。ボード上の黄色いライン上なら本塁打だが30センチほど足りず。低いフェンスの方なら本塁打に十分な飛距離だった。間近で打球を目撃した松井の昨季同僚、右翼手のハンターは「少しだけ届かなかったが、凄い当たりだったよ。さすがマツイ」と持ち上げた。

 第1試合は左翼守備でも3回に邪飛をスライディングキャッチするなど奮闘したが、結局敗戦。第2試合は延長10回サヨナラ勝ちも、出番はなかった。先月16日ロイヤルズ戦で日米通算500本塁打に王手をかけてから丸1カ月が経過したが、当の松井は「その間ちょっと状態が落ちたかもしれないけど、まあ出ない時はなかなか出ないですよね」と冷静。当たりは徐々に戻っており「甘い球が来ればああやって打てる」。久々に手のひらに残った確かな感触は、無駄にはならない。

 ≪日米ワーストを更新中≫松井は499号を放ってから出場22試合ノーアーチ。500本塁打達成者は日本で8人、大リーグで25人いるが、ここまで足踏みした選手はおらず、松井が日米ワーストを更新中。日本では、清原の7試合、大リーグでも40年ジミー・フォックスの16試合が最長だ。ちなみに、松井自身の大リーグでのワーストは05年の3号から4号にかかった47試合。

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