花巻東 エース温存も2年ぶり大舞台へ無安打継投

[ 2011年7月16日 06:00 ]

岩手大会2回戦 花巻東8-0宮古水産

(7月15日 岩手県営)
 優勝候補の花巻東がコールド発進した。

 MAX151キロのエース大谷を温存して3投手の継投で宮古水産を無安打に抑えたが、佐々木洋監督は私自身が選手を硬くさせてしまった」と反省を口にした。大会前に09年春夏甲子園で菊池(西武)とともにプレーした佐藤涼平さん(享年20)が死去。1メートル55と小柄だった佐藤さんと同じく1メートル61の菊池主将は「涼平さんのためにも勝ちたい」と2年ぶりの甲子園切符を墓前にささげることを誓った。

 <宮古水産 部員9人の挑戦も完敗>部員9人で優勝候補の花巻東に挑んだが、無安打で0―8の7回コールドで敗れた。それでも及川学監督は「7回までやれたのは生徒の頑張り。一本出したかったですけど、よくやったと思います」とねぎらった。控え選手がいないため、伝令は三塁手の大久保有主将がベンチで及川監督のアドバイスを聞き、マウンドまで伝えに行く変則的な方式を取った。マリンスポーツ部から助っ人に借り出された福士は「最初で最後の夏でしたけど、楽しくやれました」と敗戦にも笑顔だった。

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2011年7月16日のニュース