レオキラーだ!唐川 今季西武戦3戦3勝で8勝目

[ 2011年7月13日 06:00 ]

<ロ・西>ロッテ先発・唐川は6回1失点の好投で8勝目を挙げる

パ・リーグ ロッテ2-1西武

(7月12日 QVC)
 ロッテの唐川侑己投手(22)は12日、西武相手に制球に苦しみながらも6回を1失点に抑えて自身4連勝の8勝目をマークした。西武・中村剛也内野手(27)に特大の25号ソロを許したものの、失点はそれだけ。対西武今季3戦3勝で昨季から4連勝と「レオキラー」ぶりを発揮してチームの連敗も2で止めた。

 6回で124球を要して6安打1失点に「調子が良くなく、バランスが悪かった。合格点は与えられない」と自己採点は厳しかった。制球が安定せず、直球も走らなかった。宝刀のスライダーでも空振りが奪えない。それでも、勝負どころを抑えるのが今季の唐川だ。

 5回2死一、二塁で中村。前の打席で本塁打を打たれており「無理に勝負することはない。ボール球でコーナーを突いた」と冷静に四球で歩かせて、続くフェルナンデスをきっちり三振に仕留めた。低めに制球できなかったため「途中からは高めでもしっかり投げきろうと」と気持ちを切り替えた。6回は走者がいない場面でもセットポジションで投球。上半身と下半身のバランスを整えようとマウンドで試行錯誤しながら、最低限の役割だけは果たした。

 今季から登板予定がない先発投手は移動による疲労を考慮し、遠征に同行しないことが徹底されている。残留して調整に専念できる一方で、言い訳もできない。その中で開幕からローテーションを守り、11戦連続クオリティースタート(6回以上投げて自責3以内)と抜群の安定感を見せる。

 22歳でロッテ選手会幹部として会計役も任される右腕は「連戦なので、本当は最後まで投げて(救援)投手を休ませたかった。その分がふがいない。次回は頑張ります」と責任感をのぞかせた。4連勝で8勝目。唐川の安定感こそが、チーム浮上のカギを握る。 

 ≪西武戦は今季3戦3勝≫唐川(ロ)が6回を中村のソロのみの1失点で8勝目。西武戦は今季3戦3勝、防御率1・23と好成績を維持している。同カード通算は6勝4敗と勝率は高くないものの、09年4月24日から8試合連続で6回以上を投げ自責点3以下に抑えるクオリティースタートを継続。安定感のある投球を見せている。

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2011年7月13日のニュース