イチロー不在の米球宴…史上最多得票男が盛り上げる

[ 2011年7月13日 06:00 ]

オールスター前日練習で笑顔を見せるバティスタ

 大リーグの第82回オールスター戦は12日(日本時間13日)、チェース・フィールドで行われる。今年の注目は、史上最多745万4753票を獲得し、4番・右翼で先発するブルージェイズのホセ・バティスタ外野手(30)。10年連続で出場が途切れたマリナーズのイチロー外野手(37)に代わり、「球界の顔」として主役を担う強打者に、スポニチ本紙が直撃した。

 4番に指名されたブルージェイズのバティスタは、周囲の期待を裏切らなかった。2度目の選出で初先発が決定。この日行われた恒例の前日会見では、堂々の本塁打宣言をしてみせた。

 「みんなが本塁打を見たいのは分かっている。だからといって、いつもと違うことはしない。小さなスイングでタイミングさえ合えば大丈夫だ」

 現役最多10年連続出場を誇っていたイチローが落選。常連組のロドリゲスや、通算3000安打を記録したジーター(ともにヤンキース)の姿もない。初選出は実に35人。新時代の看板選手として、今季31本塁打で2年連続本塁打王へ独走中の強打者に期待がかかる。

 そんな中、10年間責務をこなしてきたイチローへの気遣いも見せた。「この球宴で彼の顔を見られない悲しさはある」。昨季50本塁打を記録した9月23日には、イチローが200安打を達成。不思議な縁もあるだけに残念な気持ちが強いという。ただ「僕は2回目で、彼は10回連続出場。1度ぐらい出られなくても誰が責めるというのか。来年は一緒にやりたい」。来季は柔と剛のコンビ結成も期待できる。

 本塁打競争では4本に終わり1回戦敗退。しかし推定130メートル弾を放ち観客を沸かせた。08年オフに阪神入りもささやかれ「当時は本気で日本行きを考えた」とバティスタ。1メートル82の体は決して大きい方ではない。ただ放たれるきれいな放物線は歴代のスーパースターと比較しても遜色はない。

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2011年7月13日のニュース