松井 代打で登場も20打席無安打で前半戦締め…

[ 2011年7月12日 06:00 ]

<レンジャーズ・アスレチックス>先発から外れ、試合を見つめる松井

ア・リーグ アスレチックス6―7レンジャーズ

(7月10日 アーリントン)
 アスレチックスの松井秀喜外野手(37)は、前半戦を過去最低の打率・209で終えた。10日(日本時間11日)、レンジャーズ戦に9回2死から代打出場して一ゴロに倒れ、20打席連続無安打。日米通算500本塁打には王手から出場20試合足踏みとなった。また、11年連続200安打を狙うマリナーズのイチロー外野手(37)も過去最低の打率・270、101安打。日本人選手には厳しい前半戦となった。

 最後が最も速い球だった。松井はファウルで粘った末の7球目、レ軍守護神フェリスの98マイル(約158キロ)の前に一ゴロ。「感じとしてはよかったんですけどね。若干詰まらされました」。状態が決して悪くないのに結果が出ない。それこそが現状のもどかしさだ。

 ここ3試合で2試合の先発落ち。ボブ・メルビン監督代行は「守らせる試合が多すぎた。疲れがあると思う」とした。監督交代直後は7試合で3本塁打、打率・304。しかし、6試合中5試合で左翼としてフル出場した6月21~26日の敵地交流戦を境に長打が減った。疲労により振りが鈍っていると判断された松井自身も「実際そういうふうに見えてるんだと思います。球宴休みをプラスにしたい」と前を向いた。

 前半戦の打率・209。くしくもボブ・ゲレン前監督が指揮を執った最後の試合となった6月8日オリオールズ戦終了時と同じ打率まで再び落ち込んだが「非常に厳しい結果。前半戦は力になれなかったが、後半戦は少しでも得点を入れる原動力になれれば」と巻き返しを誓う。

 とはいえ、指揮官は後半戦開幕の15日(日本時間16日)エンゼルス戦での3番スタメンを明言。外野守備についても「1週間で2日は守る可能性がある」と話した。一方で後半戦の出場機会は自らの調子だけでなく、チーム状況にも左右される。ビリー・ビーンGMが再建のため若手への切り替えを決断すれば、出番の激減は必至。後半戦の爆発に定評のある夏男にも、残されたチャンスは多くない。

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2011年7月12日のニュース