初回11点!熊本、56年ぶり聖地へ爆勝発進

[ 2011年7月10日 06:00 ]

<熊本・大津>17安打19点の猛攻で5回コールド発進した熊本ナイン

熊本大会1回戦 熊本19―0大津

(7月9日 藤崎台)
 快音が止まらなかった。熊本県内有数の進学校・熊本が猛打で初戦を突破した。大津を相手に17安打19点で5回コールド発進。橋本徹也監督は「選手たちがやるべきことをやった結果」と満足そうにうなずいた。

 猛攻は初回から始まった。打者15人で9安打を集中。強烈すぎる先制パンチを見舞い、スコアボードには「11」が刻まれた。無死一、三塁から先制の左翼線二塁打を放った金子主将は「目指してきたつなぐ野球ができました」と胸を張った。金子はこの回に再び回ってきた打席でも2点中前打。さらに重盗で11点目のホームを踏むなど、1イニングで2安打3打点2得点の大暴れだ。さらに攻撃の手を緩めず2回の石崎の右前打で早くも先発全員安打を達成した。3回に6点、5回に2点を追加し、相手を圧倒した。

 この集中力が文武両道を貫くナインの最大の武器だ。熊本は昨年度、国公立大合格者を現役で194人輩出。勉強との両立のため、平日の練習は長くて2時間だ。4番を打つ汐月は「部員を8班に分けて効率のいい練習をしてきた。持ち味の集中力につながっていると思います」と話した。汐月の志望校は慶大。「六大学でやる前にこの仲間たちと甲子園を目指したい」と目を輝かせた。

 ナインが猛打の先に見ているのは甲子園。55年夏以来、56年ぶりの大目標に向かって最高のスタートを切った。

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2011年7月10日のニュース