ヤクルト サヨナラ勝ちで4連勝!巨人は借金10…

[ 2011年7月7日 21:59 ]

11回ヤクルト2死満塁、青木がサヨナラの二塁内野安打を放つ

セ・リーグ ヤクルト3―2巨人

(7月7日 神宮)
 ヤクルトがサヨナラ勝ちで4連勝。1―2の8回に追い付いて延長戦に持ち込むと、11回に安打と死球などで2死満塁と好機を広げ、青木の二塁内野安打で決勝点を奪った。巨人は逃げ切りに失敗し、4連敗で借金は10に膨らんだ。
【試合結果】

 先発はヤクルトが石川、巨人は連敗ストップに向け、9勝2敗と“勝ち頭”の内海をマウンドに送った。初回、巨人は先頭の坂本が内野安打出塁し、送りバントと盗塁で1死三塁としたものの、長野、ラミレスが倒れ、無得点。

 その裏、ヤクルトは1死から田中が四球で出塁したものの、無得点。巨人は2回も2死から小笠原が左翼線二塁打、またも得点圏に走者を置きながら無得点に終わった。

 4回、巨人は先頭の長野が右翼への二塁打で出塁、1死後阿部は四球を選び、続く大村が右前へ先制の適時打を放った。だが、小笠原、藤村は続けず1点止まり。

 巨人は5回にも坂本がフルカウントから左翼へ3年連続で2桁本塁打となる10号ソロを放ち加点した。12試合ぶりで、交流戦明けでは初めてとなる一発に「少し体勢を崩されたが、(球を)前で捉えることができた」と納得のコメント。前夜は3安打の固め打ちを見せるなど、持ち前の積極的な打撃が好結果を呼び込んでいる。

 ヤクルトは6回、田中、ホワイトセルの安打で1死一、三塁とし、畠山の三ゴロ間に1点を返した。さらに7回には先頭の宮本の中前打を足場に1死一、三塁とするが、代打・宮出は三ゴロで、宮本は三本間でアウト、さらに相川も三塁手前でアウトとなってしまった。

 8回、巨人は代わったばかりの押本の立ち上がりの乱調に乗じ、ラミレスの死球、阿部の四球に盗塁などで2死一、三塁とした。だが、不調の小笠原が空振りの三振で追加点を奪えず。

 その裏、ヤクルトは内野安打と犠打でニ進した青木を、ホワイトセルの右前適時打で返しとうとう追いついた。ここで巨人は内海から、久保に交代。ヤクルトは畠山も中前打で1死一、三塁とするが、バレンティンは併殺で勝ち越せず。ホワイトセルは「とにかくいいピッチャーなので大振りしない事心がけて、コンパクトに芯に当てる事に集中した。あとは間に飛んでくれと祈ったよ」と語った。

 9回はともに得点なく、2-2で延長戦に突入した。10回はともに走者を出すが無得点。11回裏、ヤクルトは巨人の4番手・越智を攻める。先頭のバレンティンが二塁への内野安打で出塁。宮本が死球、川端の一ゴロがフィルダースチョイスとなり無死満塁。相川は遊ゴロ、代打・藤本は見逃しの三振に倒れるが、青木が二塁へタイムリー内意や安打を放ち、サヨナラ勝ちで4連勝。新人の久古が5勝目、チームは2分けを挟み巨人戦7連勝となった。決勝打の青木は「絶対に決めてやると思って(打席に)入った。最高の形で終わって良かった」と笑顔がはじけた。勢いは止まらず、2位中日とのゲーム差は4・5に広がった。

 巨人は4連敗で借金は10に膨らみ、8日にも自力優勝の可能性が消える事態となった。

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