小田「やりました~」笑いと涙の初サヨナラ打!

[ 2011年7月6日 06:00 ]

<中・神>9回、サヨナラ打を放ち、和田(左)と抱き合って喜ぶ小田

セ・リーグ 中日1―0阪神

(7月5日 ナゴヤD)
 笑いあり涙あり。まさに小田の独演会だ。劇的なサヨナラ打を放ったヒーローは、インタビューの途中で「もう我慢できない」とマイクを強奪。そして「3、2、1、やりました~」。お約束の決めぜりふ。勝利に沸くスタンドは、拍手と笑いで一気に盛り上がった。

 伏兵が決めた。9回1死一、二塁。小林宏から放った打球は、左翼線ギリギリに落ちた。一塁を回った小田は、そり上げた頭をナインからポコポコと叩かれた。「野球ができる喜びを感じながらやりました。どんな汚いヒットでも…。もう最高です」。インタビューでは声を詰まらせ、目を潤ませるシーンもあった。春季キャンプ中に右足首を負傷し、6月29日にようやく1軍昇格。この日は9回の守備から途中出場したが、サヨナラの場面では小田自身も「代打かと思った」という。しかしベンチで聞こえてきたのは「いけ!」の声。その期待に応えた。

 7日は長男・圭将君の8歳の誕生日。「ホームランを打たなくてもヒットを積み重ねればいいんだよ」。愛息からは、そうアドバイスされたという。ヒット、それも自身初のサヨナラ打。チームは今季両リーグで最多となる5度目のサヨナラ勝ちで30勝に到達。ムードメーカーが落合竜に歓喜の夜を運んできた。

 ▼中日・河原(3番手で1回無失点。2年ぶりの白星)延長に入ると思って何とかつなごうとしたら、小田が打ってくれた。

 ▼中日・岩田(7回4安打無失点の好投)抑えてやろうという気持ちが強かった。ストライクゾーンに思い切り投げたのが良かった。

 ▼中日・落合監督(9回のサヨナラ勝ちの場面に)ああいうお膳立てができるかどうか。(直前に水田が)バントも決めてくれたしな。

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