右で!左で!西岡、5連敗も復帰後初マルチ

[ 2011年6月28日 06:00 ]

<ブルワーズ・ツインズ>9回、遊撃内野安打を放つツインズ・西岡

インターリーグ ツインズ2―6ブルワーズ 

(6月26日 ミルウォーキー)
 ツインズの西岡剛内野手(26)が26日(日本時間27日)のブルワーズ戦で、4月4日(同5日)のヤンキース戦以来となる2安打。左すね腓(ひ)骨骨折から復帰後10試合目にして初めてのマルチ安打をマークした。右、左の各打席で1安打ずつ記録し、5連敗で最下位に転落したチームの中で、西岡が唯一の光明となった。
【試合結果】

 メジャー2度目のマルチ安打。西岡の表情は少しだけ和らいだ。

 「結果が出ることはうれしい。ヒットだけでなく、アウトになった打球もいい感じで捉えられた。あしたが楽しみ」

 まずは7回の第3打席。右打席に立つと、外角低めの直球を中前へ運ぶ11打席ぶりの安打。9回1死では左打席で守護神アクスフォードの96マイル(約154キロ)の速球を遊撃内野安打とした。1試合で両打席で安打を記録したのはメジャーでは自身初となった。

 前日には4回途中で交代させられる悔しさも味わい、「タイミングの取り方を少し早めにしたりとか…。あとは口では言えない感覚的なもの」と自身の打撃フォームを直した。これまでは相手投手が投球動作に入り、踏み込み足が地面に着く寸前に、西岡は足を上げてきたが、この日は少し早めを意識した。始動を早めたことで軸足により「ため」をつくることができ、スイングに力強さが増した。外野への飛球となった最初の2打席も外角球を中堅から逆方向へ打ち返した。

 首脳陣も「西岡再生」に動いた。ロン・ガーデンハイアー監督は自ら、ロッテ時代の西岡のビデオを取り寄せた。「彼の好調時を知らないから、日本の映像を見てスイングを比較したい。何か提案できるかもしれない」。今後は技術的な助言もする方針を示し、この日の結果には「いいスイングだった。自信になってくれれば」と期待した。

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