福島・相双連合、練習に熱 統一の帽子に「まとまった」 

[ 2011年6月25日 18:31 ]

新調した帽子をかぶり、練習する「相双連合」の選手たち

 福島第1原発から半径30キロ圏内にあり、東日本大震災の影響で部員不足に陥った福島県の双葉翔陽、富岡、相馬農3高校野球部合同の「相双連合」が25日、来月開幕の福島大会に向け、新チーム用に作られた帽子を初めてかぶり練習した。

 「そろいの帽子でチームがまとまった感じがする」。主将で双葉翔陽3年の遠藤剛司選手(18)は、ほおを緩ませた。

 ユニホームは3校それぞれのままだが、帽子は紺色で、横に「相双」の白い2文字。練習前に服部芳裕監督(52)=双葉翔陽=から一人ずつ手渡されると、選手たちは何度もかぶり直して感触を確かめた。

 この日は同県二本松市の安達東高校で同校との練習試合を予定していたが、雨で中止に。代わって屋内練習場を借り、トスバッティングでフォームを確かめたり、7月14日の初戦に向けてサインの確認をしたりした。

 3校の生徒は30キロ圏外の他校の校舎に移り「サテライト方式」の授業を受けており、選手の全体練習は週末のみ。この日は5回目で、残りは2回程度。富岡高3年の中村公平選手(18)は「雨は残念だけど、時間が限られる中、積極的に声を掛け合って練習したい」と力が入っていた。

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2011年6月25日のニュース