マートン完全復調3打点!3位巨人と0・5差接近

[ 2011年6月25日 06:00 ]

<神・巨>3打点を挙げ勝利に貢献したマートン(中央)は、出迎える真弓監督とハイタッチで勝利を喜ぶ

セ・リーグ 阪神4―2巨人

(6月24日 甲子園)
 猛虎の逆襲を告げる進軍ラッパは、やはりこの男のバットから奏でられた。交流戦でよみがえった阪神・マートンが3打点。チームをリーグ再開戦での白星発進に導いた。2回の適時左前打に続き、同点の4回2死二、三塁。東野の初球の直球を振り抜き、決勝の2点二塁打を右中間に運んだ。

 「1本目はうまく当たってくれてラッキー。2打席目はいい球が来たらいこうと思っていた」。取り戻した自信が表情にあふれた。昨季プロ野球記録の214安打を放ったヒットメーカーが、フォーム改造の影響か開幕から不振に陥り一時は打率1割台をさまよった。交流戦前まで打率・273だったが、交流戦でパ・リーグの好投手相手にセ・リーグトップの打率・340(97打数33安打、両リーグ通じて4位)と復調。この日の2安打でリーグ4位の打率・308と本来の姿に。2回には今季初盗塁も成功させいよいよ乗ってきた。

 交流戦後の4日間は夫人、2人の子供とリフレッシュ。海遊館、ハードロックカフェ、六甲山、王子動物園…と、家族との時間を大切にする米国人らしく充電し、リフレッシュに努めた。マートンが打点を挙げた試合は今季10勝3敗、勝率・769。勝利打点もチームトップの5度と、1番ながら勝負強さも光る。

 これで3位・巨人と0・5ゲーム差に接近。25日も連勝すれば、5月6日以来の単独3位に浮上する。クライマックス・シリーズ進出を十分射程にとらえた。「きょうの1勝は大きいけれど、まだシーズンは長いからね。これからも一生懸命やっていきたい。マタ、アシタ!!」。甲子園に響く慣れ親しんだ助っ人の日本語が、逆襲へのプレリュードとなるか。

 ▼阪神・真弓監督 ランナーがたまったところで勝負強いマートンに回ってきた。(4回は)同点にされたところだったし、よく打ってくれた。

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