延長10回助っ人決めた!ホワイトセル、サヨナラ弾

[ 2011年6月25日 06:00 ]

<ヤ・横>10回2死、サヨナラ本塁打を打ったホワイトセルはナインに手荒い祝福を受ける

セ・リーグ ヤクルト2―1横浜

(6月24日 神宮)
 ヒーローの笑顔が見えない。それもそのはず。同点の延長10回。7号サヨナラ弾のヤクルト・ホワイトセルはホームインと同時に、宮本に青いバケツを頭からかぶせられたからだ。

 「一番の快感。打った瞬間、思わずベンチを見た。チームメートが喜ぶ姿を見て本当に良かったと思ったよ」。今季2度目の延長サヨナラ勝ち。バケツ越しに手荒い祝福を受けた立役者は、万歳スタイルで喜びを最大限に表した。

 セーブ数リーグトップの山口を粉砕した。初球のフォークを豪快に空振りし、ベンチの伊勢総合コーチは「また三振だと思った」という。2球目は直球を待ったが、またもフォーク。「高めに浮いた分アジャストできた」という打球は、問答無用の勢いでバックスクリーン右へ飛び込んだ。

 今月中旬に米国からメリッサ夫人(29)、双子のブラディ、ブルックちゃん(2)が来日。不振脱却の早出特打にも一層熱が入った。この日も家族はスタンドで観戦したが、子供たちの就寝時間午後8時に合わせて都内の自宅へ帰宅。ヒーローインタビューを見せることはできなかったが「(そばに)居てくれるのは心強い」という。

 1点を追う9回に代打・ユウイチの二塁内野安打で追いつき、延長10回に助っ人の一発で劇的勝利。首位を走るチームは一丸となってリーグ戦再開初戦を白星で飾った。小川監督は「まさかですよね。本当に野球は分からないものだとあらためて思った」と選手の底力に敬意を表した。

 ▼ヤクルト・宮本(9回無死一塁で初球に犠打を決めて同点を演出)久しぶりで緊張した。決めると決めないでは差が出るので。(犠打は)サインに応えるよう練習するしかない。

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