打ち出の小槌!?青木 新型バット発注

[ 2011年6月21日 06:00 ]

青木は不振脱出へバットの重さを変えることに

 ヤクルト・青木がリーグ戦再開の24日横浜戦(神宮)から新バットで臨む。従来の900グラムから20グラム重くし、グリップエンドは「自分でも初めて」という円錐(すい)形のタイ・カッブ型を採用。アドバイザリー契約を結ぶアディダスへ発注した。交流戦は打率・253と苦しんだが、新バット効果で2年連続3度目のシーズン200安打へヒット量産を狙う。

 現在は880~900グラムが主流で、920グラムは長距離打者が使用するタイプ。青木は俊足も生かした短中距離打者だが、重さを利用した強い打球を生むのが狙いだ。さらに、グリップエンドをタイ・カッブ型にすることで重心がより手元に近づくため、20グラムの増量分を感じさせないバットコントロールが可能となる。

 「当たった感じが良かった。使ってみようかと思って。まずは試しにという感じです」

 新兵器導入を考えたのは16、17日の全体練習(神宮)だった。試しに920グラムのバットで2日連続の特打を敢行。内角を腰の回転で右方向へさばく練習を繰り返し「振り切ることができた」と下半身を意識したスイングに手応え。18日ロッテ戦(同)ではマルチ安打をマークし、最終打席に放った鮮やかな右前打は練習の成果だった。

 今後は自分の状態をみながら新兵器と現行モデルを併用する。現在打率は・304。チームは貯金6で首位堅守も、交流戦好調の2位・中日が1・5ゲーム差と猛追してきた。「数字よりも自分のしっかりした形で打たないといけない」。納得のいくスイングができた時、数字は後からついてくる。

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2011年6月21日のニュース