黒田好投も6勝目ならず「評価してもらえない」

[ 2011年6月21日 06:00 ]

<ドジャーズ・アストロズ>7回無失点の好投を見せる黒田だが…

交流戦 ドジャース1―0アストロズ

(6月19日 ロサンゼルス)
 ドジャース・黒田が7回を3安打無失点と好投しながら、またも打線の援護がなく6勝目はならなかった。チームの連敗は5で止まったが、心から笑えなかった。

 「打者は一振りでヒーローになれるが、投手はこうやって7回まで0点に抑えないと、なかなか評価してもらえない。勝ちが付かないのは気分的にすっきりできない」

 2、3回はともに2死二、三塁のピンチを背負った。2回はコーポランを速球で見逃し三振、3回はリーをスライダーで二飛に仕留めた。「こういうチーム状況では1点が勝負を左右する」と、細心の注意を払いながらの投球で0を並べた。

 5月17日のホワイトソックス戦を最後に6試合連続勝ち星なし。この間は自身が降板するまで援護は計5点だけだ。特に6月は4試合で防御率1・82と好投しているだけに「調子が悪ければ自分で答えを探せばいい。だけど、(今は)どうすることもできない。マウンドに行きたくない気持ちもあった」と葛藤を口にする。前回登板から赤いライン入りのスパイクに変更したが、勝ち運には恵まれない。

 ニューヨークの地元紙がヤンキースが獲得に動くとの報道もあった。「この時期のトレード話は選手として光栄」と話すが、今は勝利を目指してプレーするしかない。「野球の神様がいると信じて、次、頑張るしかない」。その言葉には哀愁も漂った。

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2011年6月21日のニュース