福留サイクル安打惜しい!3割復帰&4打点

[ 2011年6月18日 06:00 ]

<カブス・ブルワーズ>6回、右越え3ランを放つ福留

ナ・リーグ カブス12―7ブルワーズ

(6月16日 シカゴ)
 手に残る確かな手応え。カブス・福留は打った瞬間に歩きだした。

 「久しぶりにしっかりと打てた。1打席目に凄くいい形で捉えられたので、後の打席につながった」

 1点リードの6回1死二、三塁。代わったばかりの左腕ヘレラの5球目を迷いなく振り抜き、ライナーで右翼席上段に運んだ。伏線は福留の言葉通り、初回の中前打。6連勝中の先発・グリンキーから快打を放ったことで波に乗った。

 2回2死二塁では同点に追いつく右翼線へ今季初の三塁打。二塁打が出ればサイクル安打という8回は平凡な左飛に倒れ、「狙っていたけど、仕方ない」と苦笑したが、3安打の固め打ちで打率3割に復帰。1試合4打点以上は、昨年4月29日のダイヤモンドバックス戦以来、メジャー5度目となった。

 ブ軍との4連戦中、相手先発が左腕だった2試合はいずれも先発を外れた。試合に出られないもどかしさ。しかし、この日はその左腕から試合を決める特大弾。マイク・クワーディ監督も「今までにない働きだった」と手放しで称えた。右翼守備でも4、7回に、二塁を狙った打者走者を補殺。「ああいう(積極)走塁をする選手だし、もしやと思っていた。行ってくれて“よし”と思った」。攻守でチームを6カードぶりの勝ち越しに導き、福留は終始、上機嫌だった。

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2011年6月18日のニュース