不振の小笠原にメス!江藤打撃コーチが初指導

[ 2011年6月18日 06:00 ]

原監督(右)が見守る中、打撃練習する小笠原

 ガッツが打たなければ得点力は上がらない。今季ワーストの19打席連続無安打で、打率・191と極度のスランプから抜け出せない巨人の小笠原に、とうとう首脳陣のメスが入った。

 ジャイアンツ球場の全体練習。小笠原のティー打撃が始まると江藤打撃コーチが近づいた。打ちだしの際に頭がつっこまないようにアドバイス。球を上げる際は小笠原の左斜め前方から、さらに左方向へと角度をつけてミートポイントを確認した。これまではどんなに不振でも基本的に調整法は一任していただけに、同コーチは「選手をリスペクトしながら。(小笠原の)ルーティンもある」とした上で「目線で球の見方も変わってくる。オレとガッツの中でああいうのは初めてかな」と説明した。

 小笠原自身は「別にこれといって変わったことはやっていない」と振り返ったが、岡崎ヘッドコーチは「小笠原、ラミレス、阿部は実績ある選手だから(復調を)待とうというのはあったけど、苦しんでいるのを待つのではなくアドバイスしようとなった」と話した。

 チームは18日の西武戦(東京ドーム)でも1桁安打なら本拠地で16試合連続。球場こけら落としの88年以来の球団ワースト記録となる。大打者への異例の指導はチーム一丸で危機を乗り越える気持ちの表れだ。体調不良の高橋由もスタメン復帰が濃厚。原監督は「我慢していたし、そろそろ爆発してくれるでしょう。ベストメンバーでやってもらうしかない」と言葉に力を込めた。

 「まずあすの試合を勝てるように頑張りたい」と小笠原。逆襲へ。まずは一戦必勝だ。 

 ≪東京Dで今季2桁安打なし≫巨人は今季ここまで東京ドームで15試合を戦い打率・214、7本塁打。今季48試合を残すが現在のペースなら29・4本となり、89年の同球場最少だった38本より少なくなる計算だ。打率も過去最低の95年の・241を下回る。また今季は一度も2桁安打がない。巨人が同一シーズンに同球場で15試合連続2桁安打なしは、91年8~9月と並ぶワーストタイ。

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2011年6月18日のニュース