岡田 美技連発は“打つ前のスタート”と成瀬との信頼関係

[ 2011年6月16日 06:00 ]

<巨・ロ>8回2死一塁、小笠原の打球を好捕する中堅手・岡田

交流戦 ロッテ3-2巨人

(6月15日 東京D)
 打球が上がる前に1歩目のスタートを切っていた。ロッテ・岡田幸文外野手(26)が瞬時の状況判断で美技を連発した。巨人戦の2回1死一塁、阿部の中堅右への大飛球をフェンスに激突しながら好捕。5、8回も走者がいる場面で超ファインプレーを披露し、チームを救った。スーパープレーの背景にあったのは50メートル走5秒6の俊足に加え、投手の配球や打者の特徴を踏まえた心の準備だった。

 誰もが抜けると思った打球を、岡田は捕れると確信していた。2回1死一塁、阿部の中堅右への大飛球。半身になりながら背走し、最後はフェンスに激突しながら右手を懸命に伸ばしてスーパーキャッチした。

 「打つ前に半歩、スタートを切っています。それと、いつも振り返ってフェンスまでの距離を測っています。何歩でいけて追いつけるか、それともクッションボールを捕りにいくのか。2回はフェンスにぶつかるのを覚悟でいきました」

 投球のコースや捕手、打者の動きが一番よく見えるのが中堅。外角中心の配球のため定位置よりやや左中間寄りに守っていたが、阿部が引っ張るのを察知して打つ直前に右中間方向へ1歩踏み出した。滞空時間4秒の打球。約25メートルを一直線に走り18歩目で追いついた。

 山森外野守備走塁コーチの教えは「打者の特徴、動きを観察した上で中堅手は打者が打つ前にスタートを切れ」。特に成瀬は制球が良く、構えたコースに投球するから打球方向が予測しやすい。5回2死一塁では坂本の左中間への大飛球をランニングキャッチ。8回2死一塁でも小笠原の右中間への飛球をダイビングキャッチした。

 岡田は「今年は明らかに打球の伸びが違う。追いつける打球が増えた」と今季から導入された統一球もポイントに挙げる。俊足と心の準備、状況判断に統一球。さまざまな要素が重なって生まれた3つの美技だった。

 ▼ロッテ・成瀬(ラミレスにソロ2被弾も8回5安打2失点で5勝目)チームが勝って良かった。直球が良かったのでソロの2点に抑えることができた。岡田さんの守備に救われました。

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