9回2死、伊志嶺逆転2ラン!Gアルバラデホ背信…

[ 2011年6月15日 21:27 ]

9回、逆転2ランを放ち三塁を回るロッテ・伊志嶺(右)

交流戦 ロッテ3―2巨人

(6月15日 東京ドーム)
 ロッテが逆転勝ちで4連勝。1―2の九回2死二塁、伊志嶺が左越えに2ランを放った。成瀬は8回2失点で5勝目。中堅の岡田が再三の好守で失点を防いだ。巨人はラミレスの2本塁打で先行したが、アルバラデホがつかまった。
【試合結果】

 前夜、痛い敗戦を食らった巨人。借金は最多5、交流戦の負け越しも決まり苦しい状況だが、この日もロッテのエース・成瀬が立ちはだかる。トンネルを脱出できるのか。巨人の先発は打線の援護に恵まれない東野。

 初回はともに3者凡退。まずまずの立ち上がりを見せた。しかし2回、巨人は先頭のラミレスが4球目をレフトスタンドに叩き込んで1点先制だ。さらに1死後、長野が中前打で出塁。続く阿部はセンターへ大きな当たり。二塁打か!と思った瞬間、ロッテ岡田がフェンスに激突しながらもしっかりキャッチする大ファインプレー。その後、藤村が四球でつないだが東野三ゴロで攻撃終了。前夜に続きロッテの好守に追加点を阻まれた。

 巨人・東野は快調。3回も下位打線とはいえ3者凡退でここまでパーフェクト。ただ打線が応えられず亀井、坂本、小笠原と上位打線がわずか4球で凡退した。

 4回、ロッテは早くも2死。ところが東野がここから四球を許す。井口を一塁に置いたところで暴投!井口は二塁へ、さらに阿部の動きを見て一気に三塁へ滑り込む。セーフ!2死無走者が一気に大ピンチとなった。気落ちしたのか大松にも四球。そして今江がチーム初安打となる左翼適時二塁打。井口が還って同点だ。次の金泰均も中堅へいい当たりだったが長野に取られ同点止まり。10試合ぶりとなる打点を挙げた今江は「前の打者が四球を選んでつくってくれたチャンスだったので、何とかしたかった。追い込まれていたので、自分も必死に食らい付いた」と喜んでいた。

 その裏、またラミレスがやった!2球目を左翼席に運んで今季初の1試合2本塁打だ。同点に追いつかれた巨人が再び1点リードした。

 5回、ロッテは2死から成瀬、岡田の連打でチャンスをつくるが伊志嶺一飛で終了。その裏、巨人も2死から亀井が中前打で出塁。続く坂本の打球はセンターへ大きな飛球だったが、これも岡田がファインプレーでキャッチ。抜けていれば1点入ったところだけに岡田がまたも得点を阻止した。

 6回はロッテが2死一、二塁としたが、塀内凡退で無得点。巨人は3者凡退だった。

 7回、ロッテは的場の代打・里崎が中前打で出塁。成瀬が送って1死二塁としたが岡田は二飛。と、伊志嶺のところで原監督が登場、東野に代えて久保を送った。東野は6回2/3で1失点、勝利投手の権利を残して降板した。久保は伊志嶺を二ゴロに打ち取った。その裏、巨人は3者凡退。

 8回はともに走者を出しながら無得点。そして1点差で迎えた9回、まさかの事態が待っていた。マウンドはアルバラデホ。先頭里崎が左前打で出る。(代走南竜)成瀬の代打・渡辺正が送りバントするとアルバラデホがエラー、南竜は一気に三塁を陥れた。ところが岡田は一ゴロで本塁、二塁アウト。2死一塁となりチャンスはついえたかと思いきや、岡田が二盗。アルバラデホはこれに動揺したか、伊志嶺がロッテファンの待つレフトスタンドに逆転2ランを叩き込んだ!大喜びする左翼席、ためいきの右翼席。まさかまさかの展開だ。

 その裏、巨人最後の攻撃になるのか…しかし脇谷三振、鈴木遊飛。長野が右前打で出て阿部に再逆転の期待がかかる。だが、右翼への平凡な飛球。この日のヒーロー・伊志嶺ががっちり捕って試合終了。ロッテは4連勝、巨人は3連敗で借金最多6となってしまった。

 試合後のヒーローインタビューはもちろん伊志嶺。「(本塁打は)夢中で打ちました。走者が残っていたので、次の井口さんにつなげばいいと思って食らいつきました」と必死の表情。そして「その前の打席でチャンスをつぶしていたので、よかった。手応えはありました。いい仕事ができました」と喜んでいた。

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