ソフト交流戦2年ぶりV!秋山監督「まだ大きな目標がある」

[ 2011年6月15日 20:59 ]

プロ野球交流戦で2年ぶり3度目の優勝を果たし、ファンの声援に応えるソフトバンクナイン

交流戦 ソフトバンク5―3中日

(6月15日 ナゴヤドーム)
 ソフトバンクが逃げ切り、交流戦2年ぶり3度目の優勝。1回に内川の中前打で先制、2―0の6回に連続押し出し死球などで3点を加えた。和田が7回1失点で6勝目、終盤は継投で、馬原が8セーブ目。中日は平田の4号2ランなどで反撃したが届かなかった。
【試合結果】

 交流戦優勝へマジック1としているソフトバンクはナゴヤドームに乗り込んで、落合中日と対戦した。

 前回は本拠地で連勝しているが、今回は敵地。さらに投手力があるだけに、強力打線がどれくらい機能するかが注目される。先発はソフトバンクが和田、中日はチェン。

 初回、早速ソフトバンクが先制した。先頭・川崎が中前打で出塁。本多が送って1死二塁とすると勝負強い内川が中前に弾き返す。川崎が二塁から一気に先制のホームを踏んだ。次打者小久保も左前打で続いたが、オーティズ、松田が三振。初回は1点だけに終わった。

 その裏、中日は1死から井端が右前打で出塁。2死となってソフトバンク和田に滅法強い和田が登場したが、見逃し三振に終わった。

 2回はソフトバンク3者凡退。中日は先頭のグスマンが投手強襲安打で出塁。しかし平田、小池と凡退。8番小山が四球で一、二塁としたがチェン空振り三振で得点ならなかった。

 3回、ソフトバンクは1死から本多が内野安打で出塁。すかさず盗塁して二塁へ。ここで内川が右前へポテンと落ちるヒット。足の速い本多が一気にホームを踏んで2点目だ。その裏、中日も2死から森野が左前打で出塁も和田が凡退した。

 4回、ソフトバンクは3者凡退。中日は2死から小池が出たが、小山四球の後、またチェンが凡退でチャンスを生かせない。

 5回はともに3者凡退。6回にソフトバンクがチェンに襲いかかる。本多、内川、小久保が3連打で無死満塁。ここでチェンはオーティズ、松田に何と連続死球を与え2点。福田は二ゴロで小久保が本塁アウト。その後山崎が遊撃内野安打で1点追加。和田、川崎は倒れたが、打者一巡で3点をもぎ取った。

 その裏、1死からグスマンが左翼席にソロを叩き込んで反撃開始。続く平田は粘って四球。小池三振も小山が左前に運び一、三塁。ここでチェンに代わりこの日登録された堂上直を出したが、二ゴロに倒れた。7回はともに3者凡退で、終盤の攻防に入った。

 8回ソフトバンクは無死の走者を出したが無得点。その裏からソフトバンクはファルケンボーグが登板。ところが先頭の和田を四球で出すとグスマン三振の後、平田に右越え2ランを浴びる。さらに代打・野本に左前打。こうなると中日押せ押せだ。代打・ブーちゃんこと中田亮が登場。しかし中田亮は二ゴロで野本が二塁でアウト、次の田中が四球で一、二塁。あわてたソフトバンクベンチはファルケンボーグを交代させ森福をマウンドに送った。森福はさすが修羅場をくぐりぬけてきたセットアッパーだけに、落ち着いて荒木を遊ゴロに打ち取り2点差で9回に進んだ。

 9回、ソフトバンクもチャンスだったが無得点。そしてその裏、ソフトバンクは守護神・馬原登場。馬原は井端三振、森野二ゴロ、そして和田を三振に取りゲームセット!17勝2敗2分けで2年ぶりの交流戦優勝を勝ち取った。

 優勝監督インタビューに立った秋山監督は「われわれにはまだ大きな目標があります。その目標に向かって頑張ります」とファンに宣言。大きな拍手を浴びていた。

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