西岡 完全復活アピール!16日メジャー昇格だ

[ 2011年6月15日 06:00 ]

ツインズ傘下マイナーの3Aロチェスターのトレド戦に出場し、一塁へジャンピングスローをする西岡剛内野手

インターナショナルリーグ ロチェスター1-2トレド

(6月13日 トレド)
 左すねの腓(ひ)骨骨折で60日間の故障者リスト(DL)に入っているツインズの西岡剛内野手(26)が、メジャー復帰へ準備を整えた。13日(日本時間14日)に傘下3Aロチェスターの試合に1番・遊撃で出場し、3打数2安打。復帰後の定位置となる遊撃での守備も軽快にこなし、完全復活をアピールした。翌14日(同15日)にマイナーでの調整を終え、15日(同16日)の本拠地でのホワイトソックス戦からチームに合流する。

 苦しい日々が終わる。前日に続き、両打席で安打を放ち2安打。守っても4つのゴロを軽快にさばいた。ボテボテの打球に全力で突進する姿も披露し「いいプレーもあったし、気分よくプレーできた」と笑顔も見せた。

 4月7日ヤンキース戦で起きた悪夢から67日。当初は4~6週間での復帰と予想されたが、走者と激突して折れた患部は、予想以上に悪かった。傘下1Aの公式戦に出たのが、故障から60日後の6月6日。だが、動き出せば抜群のセンスですぐに感覚を取り戻し、6試合で20打数8安打。「1A、3Aと段階を上がっていく中で、ちゃんとした投手相手にタイミングもすぐに取り戻せた」と自信も出てきた。

 優勝候補の一角だったチームは現在故障者が続出し地区最下位。ロン・ガーデンハイアー監督は、中でも西岡の離脱を「われわれがやろうと思った野球をする上で、ニシの不在は本当に痛い」と嘆いた。現在借金は13。今週中に復帰の主砲マウアーとともに、巻き返しへの切り札として期待は大きい。

 復帰後は二塁ではなく、遊撃手としてチームを支えることになる。首脳陣は、5失策ともろさが露呈したカシーヤとの定位置交換を決断した。ロッテ時代の昨季もゴールデングラブ賞を獲得したポジションで「しっかり反応してアウトを取れた」と勘も取り戻し始めた。視察したテリー・ライアン前GMも「メジャーリーガーの中に入ってもそん色ない」と太鼓判を押した。

 マイナーでもう1試合に調整出場し、15日のホワイトソックス戦でチームに合流。出場は首脳陣と話し合って決めるが「1年目のケガを乗り越えられたから、今があると思えるようにしたい」。メジャーの舞台へ、西岡がついに帰ってくる。

 ≪主砲も復帰間近≫主砲マウアーの復帰も迫ってきた。昨年手術した左膝など両脚が万全でないため、現在60日間のDL入りしているが、早ければ16日(日本時間17日)のホワイトソックス戦にもチームに合流する。現在は傘下1Aフォートマイヤーズで調整しており、マイナーでは7試合出場で打率・261、1本塁打、6打点。DHだけでなく捕手としても試合に出ており「(西岡と)一緒に上がれたらいい」と復帰を心待ちにしていた。

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