昨季はマイナーで敗戦処理 厳しい井川「数字残したい」

[ 2011年6月14日 10:57 ]

試合前にブルペンで投球練習するヤンキース傘下マイナーの2Aトレントン・井川

 ヤンキースの傘下マイナーでプレーする井川は、今季が5年契約の最終年。ヤンキースの構想外となった2008年以降は「(トレードで)他球団が僕を欲しいと言ってくれるような成績を残す」とマイナーでの奮闘を続けているが、移籍は実現していない。いまは「来年、また大リーグに挑戦するために、何とか数字を残したい」と話す。

 昨季はマイナーで敗戦処理になり、今季は「キャンプから2Aのリストに自分の名前があった」と、大リーグから2階級下の2Aトレントンで多くの時間を過ごす。ここでの成績は11試合に登板して2勝2敗、防御率3・83。12日には3Aに昇格して先発し、6回2/3を2失点と好投したが、いつ2Aに逆戻りするかは分からない状態だ。

 キャンプ中に起こった東日本大地震で、故郷の茨城県大洗町に緊急帰国。この間十分な練習ができず「調整がうまくいかなかった」。いまも好調とはいえないが「これから何とか調子を上げていきたい」。メジャー復帰を目指し、前向きに戦い抜く覚悟を決めている。(共同)

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2011年6月14日のニュース