福井　痛恨被弾に「悔しい」広島交流戦単独最下位

＜ロ・広＞７回途中５失点でマウンドを降りた広島の福井

交流戦 広島２―５ロッテ

（6月12日 ＱＶＣマリン）
　広島の福井が、同期入団の男の一撃に沈んだ。同点で迎えた７回１死一、三塁。伊志嶺に３ボールから投じた真ん中１３８キロ直球は、快音を残して左中間スタンドにはじけ飛んだ。痛すぎる連敗で借金は今季最多の７。チームは交流戦単独最下位となった。

　手の内を知る相手だからこそ、悔いが残った。伊志嶺とは昨年の明治神宮大会決勝で対戦し、３打数１安打。オープン戦では１打席対戦し、中飛に抑えていた。右腕は「そんなに怖くない（長打のない）打者だと思っていた。悔しいです」と唇をかむ。力勝負ではなく、カウントを悪くし、置きに行った直球を狙い打たれたことが福井にとっては痛恨だった。

　野村監督は「打った方も素晴らしいが、思い切り振れる場面をつくったことがもったいない」と言う。交流戦残り４試合は全て本拠地マツダスタジアム。赤ヘル軍団は地元で浮上のきっかけを模索する。

　▼広島・栗原（３回の適時打で１４試合ぶりの打点）何とか打ちたかった。直球を待っていたけど反応できた。